表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Skills Cross  作者: 敷儀式四季
第二章
16/130

<1>~二人は白道と共に“都市”へ向かい、ある男に出会う。~ (3)

「……、は!?」

 唐突に目が覚めた。

 頬がひんやりと冷たく、身体も冷たい。


 結局寝ちまったな……。


 正直トラックの床なんかで寝れるか!、と思っていたがそんなことは無く寝ていたようだ。

 ただし身体の節々がどことなく痛い。

 ベッドや布団に慣れた現代人の悪いとこか……?

 そう考えたが、よく考えると相当昔から布団はあったと思うので、実はそうでもないかもしれない。


「……起きたの……」

「あぁ紅……、ってえ!?」

 赤井が驚いたのも無理は無い。

 紅は髪はボサボサ、目には大きなくまが出来ていて、こちらを睨む様に見ていた。

「まさか……」

「結局ほとんど寝てないわ……。赤井は先に寝ちゃうから本当眠いのに寝れなくていらいらして頭とか掻いたりながら意識を失うように少しだけ寝たけどもう気持ち悪いのよ……」

「二行の文なのに文から読点がなくなるほどきつかったんだな……。」

 読みづらいわ。


「ふわーぁ、お、お前ら起きたのかぁ。ったくガキは朝が早くて困るってーの」

 熟睡していた白道が目を覚ました。

 心底ノンレム睡眠をお楽しみなさったそうで。

「どうしてアンタはこんなところで綺麗に熟睡することが出来るのよ理解できない考えられない有り得ない」

 紅さん若干キレ気味で読点抜けるんですね。

「おいおい、冬山よりましだろ?」

「どんな所と比べてんのよそこは寝たら死んじゃうじゃない」

「つまり死なないんだから寝れるってことだろうよぉ」

「頭痛い……いろんな意味で」

 紅さん読点ないしエクスクラメーションマークないから感情表現乏しくなってるけどこれ怒ってるんです。

 だって目が人でも殺しそうな目なんだよ?

 表現できないけど本当に怖いんです!


 そのとき、ガクンとトラックが揺れた。

 どうやら止まったようだ。

 するとガラッと扉が開いた。


「ようやくついたか。待ちくたびれただろ」

 開いた扉の目の前にはある男が。

 30代位の男だった。


「おやおや、アンタ直々に見に来たのかよぉ。こりゃびっくり仰天だ」

 白道は少し驚いたような顔をしたが、またすぐにニヤニヤと笑い出した。


「誰だ?」「誰なの?」

 紅と赤井の声がシンクロする。


「あらあら、じゃじゃ馬姫は知んなかったのかぁ。誰って、」

 白道はそこで一息ついてから、


創造主クリエイターだぜぇ」


 と言い放った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ