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~創造主は表の世界に現れる。~
「“花鳥風月”に“五日間”もほとんどいなくなっちまったな。どうするか……」
大きなホールに一人の男が呟いていた。
「アンタがほとんど仕事に回しちまったのが問題なんだろうが。なんかあったのか?」
「“痛”、創造主様とちゃんと言いなさい」
そんな呟きに答える声が二つ。
ひとつは若い男、もう一人は若い女の声だった。
「軽い仕事、いや仕事って言うほどでもないもんが白道の知らせで出来てな。どうしようかなと」
「じゃあ俺が行こうか?」
「いえ、この“恋”に!!」
男に二人が言い寄る。
「そうだね、この仕事は俺が行こうかな」
「創造主様!! 何を…。」
女の方がひどく驚いている。
「心配するな、これは簡単な仕事だしな。それにこれは俺から直々に行った方がよさそうだ。明日には帰ってくる」
創造主はこう続けた
「ぼちぼち表の世界に出たい。俺達はこの世界に戦争を仕掛けようとしてんだからな」
フッと笑うと、創造主はここを出て行った。