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Skills Cross  作者: 敷儀式四季
終章
118/130

(Next Prologue、その一)

 5月3日、とある道。


 ゴールデンウィークの最中の話だった。

 ニュースでは“5.01事件”の話をしている。


 ニュースでは“統一された幸福な世界”の幹部が行方不明、国際指名手配として写真等が出ていた。


「ありゃぁ、どうみても……」

 男は電光掲示板に出たニュースを見て呟いた。



「ま、まだ、俺が終わっちまったわけじゃねぇ……」

 どこからともなく声がする。


 そこはとある道だった。

 何の変哲も無い、ただの。

 そこには誰もいない。ゴールデンウィークにも関わらずである。それは、この地区が特殊な地区のためでもあるのだが、今は関係ないだろう。


 とにかく、誰もいない道路にも関わらず声は聞こえる。


「早く、寄り代さえ手に入れば……」

 よく観ると地面に丸く黒い影のようなものがあり、それが移動していた。


「この“”様に不可能は無い!!」

 “影”は赤井に半身ほどを消されたが、爆散したように見せかけることでその場からの脱出を図ったのだ。


 “影”はその道を進んでいくと、とある男が道を“影”に向かっているのが見えた。


「ちょうど良い、あいつの身体を奪って再生の時間を稼ぐか……。しかし、“創造主の右手クリエイターズ・ライト”の才能が丸々残ってたってのはでかいな」

 “影”は身体の半分を消されたが、それでも元々持っていた“創造主の右手”の力は失っていなかった。


「その身体、寄越せぇぇぇぇ!!!」

 地面にある影が急に盛り上がり、その男へと向かう。


 その時、一筋の閃光のような光が走った。


「ぎゃあぁぁぁぁ!!!」

 その悲鳴は“影”のものだった。


 その一筋の光が“影”を貫いたのだ。

「何だこの化物」

 男はいぶかしげに見ている。


「ど、どういうことだ!? 俺に普通の攻撃が当たっている!? いや、今のは……?」

 またも不可解なことが起きた。


「とにかく、寄越せや!!」

 “影”はその男にもう一度飛びかかる。


「危ないな」

「ぐひゃぁぁ!!」

 その男は“影”を見やると、何本もの光の矢のようなものを身体から発生させた。

 それは“影”の腹部を穴だらけにした。


「しかしどことなく体つきが“創造”に似てるな。一体どういうことだよ? お前」

「お前、“光輝(clear)”!?」

 その男、“影”に“光輝”といわれた男はほう、といったような顔をした。


「へぇ。究極にしてパーフェクトな俺の昔のあだ名を知っているのか。後な、そのあだ名そこまで好きじゃないんでな。俺様のことは完全無欠(パーフェクト)って呼んでくれ。っていうか呼べ」

 “光輝”は少し興味を持ったようだ。

 ただ、尊大な口調は変わらない。


「お前は何だ?」

「か、言ってやる気はねぇ!! 逃げる!!」

 “影”は後ろを向いて矢のようになりその場から逃げ出した。


「そうか、神々(こうごう)しい俺が恐怖か。だが、逃がす気は無い」

 その男はやはり尊大な態度でそういうと、指を逃げる“影”に向ける。

 そこから一本の矢のような光が飛び出すと、“影”を貫いた。


「ぐぅ!!」

「早く教えろ」

 すぐに“影”の元へ“光輝”は近寄り、全てを吐かせた。

 自分が“創造”から生まれたことなど。

 “5.01事件”の主犯は“創造主”であることなど。


「成程な。ならお前は“創造”にとって邪魔な存在というわけか」

 “光輝”はそう言うと光で“影”を串刺しにした。


陽光(ビッグレーザー)

 そして串刺しになっている“影”に特大の光のビームを打ち出した。


 “影”は影も形も無くなってしまった。




「やっぱり、あの国際指名手配の写真の主犯ってやつは“創造クリエイト”だったのか。あぁ、今は“創造主”とか言ってんのか。ったくあの馬鹿、まだ気づいてないのか。しゃあねぇ、一発殴って改心させてやるか」

 “光輝”はぼやきながら、“創造主”を探してみようと考えた。

では、これからの説明を。


これから前日譚、また他の学園の日々の話などを続けた『Skills Cross ~Another Life~』と、この後の完結する物語、『Skills Cross ~After Story~』という形になると思います!!


では、次こそが本当にラストです。

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