<4>~最終決戦!!~ (2)
のどが痛い……
時期外れの風邪にかかりました……
「が、はぁ……!!」
“創造主”のパンチは赤井を殴った後もその拳を止めることは無く、赤井の腹を押し込むようにして壁まで吹き飛ばした。
「さて、もうほとんど勝利は目前な訳だが油断はしないようにせんとな」
“創造主”はそんな状況でも悪の組織に見られるような油断は無く、極めて冷静だった。
「そんな堅いこと言うなや。俺とアンタが組む=負けるわけ無いだろうがよぉ」
だが、仲間は調子に乗っていた。
「くっそ……。白眼視!!」
その“痛”の隙を突いて、赤井ほど攻撃されなかった白道がもう一度挑戦する。
また身体が自由になる。今度は“創造主”に全員が警戒した。
「まだ動けたのか。油断も隙もない男だな」
「お褒めに預かり、光栄だ……」
“創造主”の問いかけに弱弱しく答える白道。
見ると、ハァハァと息を切らし頭を抱えていた。
目もよく見ると充血しかかっている。
「馬鹿野郎、才能の使いすぎだ。ここに来るまでに何発使ってきたんだよ」
「うる……、せぇ。黙っ……、てろ。集中が、途切れる」
白道はもうこれ以上動けそうには無かった。
「白道は時間の問題、赤井は静めた。もう問題は――――――――、」
ない、と“創造主”が言おうとした瞬間、その懐に飛び込んでくる影があった。
「はぁ!!」
その影は懐に飛び込みながらしゃがみ、そのまま右回転にひねって飛び上がるようにして右膝を“創造主”の腹に直撃させた。
「ぐ……」
流石の“創造主”もこれは驚きを隠せないようで、くぐもった声を出したまま屈み込む。
「私の怒りを受け止めなさい!!」
その影は紅だった。
そして叫ぶや否や屈み込んだ“創造主”の顔面を蹴り上げた。
「忘れて、ましたね。紅さん、貴女の才能“超跳躍”は脚力の上昇、でしたか」
“創造主”は蹴り上げられる瞬間後ろにステップを踏んで後退し、その蹴りを避ける。
「ですが」
“創造主”がそのまま右手を前にかざすと、そこから稲妻が飛び出した。
「創造:雷」
紅は避けることができずに直撃する。
「く、あぁぁ!!」
紅はその場に屈み込んでしまう。
紅が雷を浴びたその直後に、それは聞こえた。
「女性に手を出すのは、いただけませんね」
その声は“創造主”の真下、地面から聞こえてきた。
すると地面からヌルリと手が生えてきて、“創造主”の足を掴む。
「これは!?」
“創造主”は必死に足を振りほどこうとするが、振りほどこうとしても当たる感触が無く、地面に足をつけた瞬間また足を掴まれてしまう。
「ありがとじゃん!! 相馬!!」
“創造主”の隙を突き、前から染山が走る。
相馬は“痛”が“超・念能力”を使った頃からすでに壁に潜んでおり、逆転の機を待っていたのだ。
これは、まずい。
“創造主”がそう考えるのとほぼ同時に、
「摂氏千度を喰らえ!!」
染山が右手を突き出した。
好きな曲のあるワンフレーズだけ歌えない……
音が、出ないよー……




