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魔王転生〜転生した世界は魔族が滅ぼされた後の世界でした〜  作者: るる
プロローグ

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2/105

2話 現状把握

高評価等とても励みになります。

もし良ければ高評価等よろしくお願いします


2026年7月7日

内容を見やすくするついでに少し変更しました


あれからという物……

ひたすらに床を食べては寝るという地獄のような生活が続いていた。

 

「バリッ!ガリッ!ボリボリボリボリボリ……ゴクン。」

今日の昼食も勿論床である。

 

ゴツゴツとした食感に、舌に残る砂のザラザラした風味が絶望のエチュードを響かせる……。

 

「オギャアアアア!! オギャアアアア!!」

(……たまには食レポでもと思い少し考えただけで泣いてしまうとは……。くぅぅぅ)

 

「…………」

ふぅ、危ない危ない。また感情に飲み込まれる所だった……。

 

最近になって分かったことがある。

ネガティブなことを考えると、この幼い身体に精神まで引っ張られてしまうのだ!

『悲しくなる』『不安に思う』『腹が減る』

少しでも嫌な感情が起こるとすぐに泣いてしまうのだ。

 

まさか0歳児に転生していたとはな……

しかも誰もいないダンジョンっぽい場所で……。

我が『暴食』を持っていなければ、転生した瞬間に餓死していたぞ!

 

それからも単純な日々が繰り返されていく。

食べて寝て、起きたらまた食べる………………。

その合間に使えるスキルや魔法を片っ端から試してみるも……。

 

結果は勿論!

……ほとんど使えなかった、赤ちゃんに使える訳もないのである。

 

そして、ハイハイができる程度には成長した頃。

 

半年……いや、それ以上は経っただろうか?

何もできない時間というのは、これほど苦痛なのか……。

 

「オギャアアアアー!!」

……ハッ!いかんいかん!

ポジティブだ! ポジティブ!良いことを考えるんだ!

…………ふぅ。落ち着いたか。


そうだ! 今使える力を整理してみるか、このままはもう飽きた!

大丈夫、我は魔王だぞ!大丈夫だ!よし!!

 

入念に覚悟を決めステータスと念じる!

すると目の前に、半透明のステータス画面が表示された。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【使用可能スキル一覧】

■ユニークスキル『暴食』 Lv.2

どんな物でも食べてエネルギーへ変換・蓄積できる。

生物を食べると稀にスキルを獲得。

魔石を食べるとポイントが上昇する。

 

■パッシブスキル『身体能力強化・弱』 Lv.1

身体能力を1%向上。

 

■パッシブスキル『魔力強化・弱』 Lv.1

魔力を1%向上。

 

【前世の影響による潜在能力】

〈魔法〉

[闇・毒・土・火・氷・水・風・結界]

 

〈スキル〉

[探知・身体能力・隠密・夜目]

 

〈称号〉

[魔王、魔を極めし者、暗黒剣士、爪使い]

※ステータス上昇に応じて順次解放。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ステータス】

体力:0.2魔力:3力:0.2守:0.2速:0.1技:0.1運:10

SP:1MP:6

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「……………………」

「オギャアアアア!!オギャアアアアアア!!」

 

…………低すぎる!!我、魔王だぞ!?

ゴブリンどころかツノ兎にも負けるのではないか、この能力値!!

 

MP6って?それで何をしろと!!??

少なすぎるだろう!!

前世で持っていた数え切れないほどのスキルも、今はたったこれだけ……。

 

しかもまともに使えるのは『暴食』しかないではないか!!

「オギャアアア!!」

くっ、くぅぅぅ……。

 

おのれ勇者……!おのれ天使ども……

おのれ人間どもぉぉぉぉ!!

 

「オギャアアアアア!!」

しばらく全力で泣き続けた。

 

そして――。

「…………スン。」

流石は赤ちゃん!負の感情に呑まれるのも一瞬だが、正の感情が芽生えてくるのも一瞬なのだ!

 

……ふぅ、落ち着け!ポジティブだポジティブ。

いいことを考えるんだ!

 

ふと、一つのことに気付く。

そういえば……。

目覚めてからこの半年以上、誰一人、なんなら魔物や動物すらこの場所には来ていないじゃないか!?

 

つまり――。

ここは未開拓のダンジョンなのか!!??

 

思わずニヤリと笑みを浮かべた。

「バブバブバブ……バーブバブバブ」

(クックックッ……ハーハッハッハ!)

 

そういうことか!

ならば、焦る必要などどこにもないではないか!

 

赤子の頃から前世の知識を使って鍛え放題という事は……。

……くっくっく、生前を超えた魔王になるのも夢では無いという事ではないか!ハーハッハッハ!

 

前世の経験もある!潜在能力も残っている!……はず!

魔法もスキルも全て憶えなおせばいい!

 

何たって我はパーフェクト魔王――いや、スーパーウルトラパーフェクト魔王なのだから!

よし!いっちょやってやるか!頑張るぞー!

 

「バブバブオーー!!」(えいえいおーー!!)

高らかな産声が、静かなダンジョンへ響き渡った……。


 

……もっとも。

その日の目標はというと。

「壁に捕まりながら立ち上がる事」だった。

この主人公、すこしオツムが弱いです。

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