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異世界エルフの魔法教室〜この世界に魔法を贈りたい〜  作者: おんせんみかん


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6話 新たな魔法と闇歴史



『こんばんユグドラ! ミスティの魔法教室へようこそ。教師のミスティです』


『え……と、初めまして皆さん。本日は貴重なお時間を頂き……』


『かったーーい! オリハルコン製かい!? 楽しい魔法教室なんだから、もっと気楽で良いんだよ!』


《ユグドラ! 異世界にオリハルコンはやっぱりあるんだ!》

《オリハルコン製ワロタw 硬度ヤバそう》

《弟子ちゃんかわユグドラ! ガチガチじゃねーかw》

《俺たち側からは初めましてじゃないんだよなぁw》


『あぅ……よ、よろしく、です。弟子でみんなの副担任のい……イズミン……です。……イズミンってなんですかー』


『愛称愛称、可愛いからいいじゃない。まるで某ゲームの魔物みたいで』


《ぼ……僕、悪い弟子じゃないよぅ》

《なっつw 最近リメイクでたから知ってる人も結構いそうw》

《井戸の底の子か、マッチョ好きな子か、どっちだw》


『まぁ、そんなこんなで始めようか。魔法教室! 今日はみんな念願の新しい魔法の発表と! 弟子イズミンへの「サプライズプレゼント」があるよ!』


『え!? プレゼントなんて聞いてませんよ! 師匠!』


『ハッハー、そりゃ、言ったらサプライズにならないからね』


《うおぉー!! 新しい魔法とか滾る! 今度こそ使ってみせる!》

《なんだっていい! 魔法もそうだけど、サプライズプレゼントが気になる!》

《魔法使いが弟子に贈るプレゼントとか夢があふるる》


『まずは魔法の発表から行ってみようか! その魔法はぁ!』


『……どぅるどぅるどぅるどぅる……でん! こちらだぁ!』


《イズミンの口効果音wwww》

《顔真っ赤じゃん! やめたげてぇ(もっとやれ)》

《でん!って魔法陣出されても、なんの魔法かわからん件w》


『本当は弟子が考案したニャンニャンにゃ──』


『わーーーわーーーわーーー! あーーーっ! えっと! この魔法陣の効果は、不肖わたし、イズミンが発表したいと思います!!』


《え? なになに!? ニャンニャンにゃーが超気になるw》

《あ、これ絶対、俺たちの過去を掘り返すような魔法だ。ただし今回は弟子特効の予感》


『みなさん、絶対ニヤニヤしてるでしょ! 師匠もニヤニヤしない!』


『あっははは、まぁ、弟子考案の魔法は本当に楽しい魔法だから、陣として形にできたらみんなにも教えるよ』


『え、本当に作るんですかあれ!? ……ほ、ほらほら! そんなことより今回の発表をしますよ! えっと今回の魔法はですね……こちらになります。じゃん! 【光魔法】です!』


《うん? 埃が舞ってる。風魔法?》

《……いや、違う! 光魔法だぁぁぁ! 凄く小さな光が飛んでる!》

《うおぉぉ! やっべぇ! 心霊現象のオーブじゃん! これ、部屋暗くした方が見えるぞ!》

《光でろ光でろ! ……でねぇーーー!》

《でたああああ! 今回はできたぁぁぁ! マジで魔法使えたぁぁ!》

《俺も出た! いま指先が蛍みたいになってる!!》


『今回は多分、適性のある人は多いんじゃないかな? 人間は基本、光と共に歩んできた種族とも言えるからね』


『あ、でも、出ないからって落ち込まないでくださいね。光適性がないからって魔法が使えないわけじゃないんで! 土とか風に適性がある人は、光が出ないことも多いらしいですよ?』


《(´・ω・`)》

《俺はきっと闇属性だな。インキャだし。くそ! 陽の者どもめ!》

《今、隣の部屋から雄叫び聞こえたんだが、リスナーだろw》


⭐︎レン《私もでました! すごいです! 魔法少女に憧れ続けてよかったです!!》


《ふぁ!? レンちゃんおるやんけ!》

《うわマジだ! 本物だ! バッジついてる!》

《レンちゃんをいま同時視聴してるけど、今ガチ泣きしてるw 水に続いて光も使えて感動してる》


『それはよかった。水は光と相性がいいからね。水は光を集め、光を浴びて熱を溜める。とても相性がいい属性なんだよ』


『いや、なんで冷静に返してるんですかぁ! レンちゃんですよ! 登録者150万人の、あのまほろば⭐︎レンちゃんですよ!?』


『へぇ、それはすごいね! それだけの人に夢を与えていたなら……魔法なんて使えなくても、君はもう立派な魔法少女だね!』


⭐︎レン《うわぁぁん! ミスティちゃん大好きぃぃぃ! こんな嬉しい言葉はないよぉぉ!》


《よかったねぇ……レンちゃん、本物の魔法使いに認められたんだ》

《レンちゃんの放送が涙で決壊した。ガチ泣きすぎて言葉になってない》

《いや、今回はマジで神回だわ……》


『それじゃ、次はサプライズプレゼントの発表といこうか』


『師匠、空気読んでぇぇ! 今コメ欄が感動に包まれてるのにぃぃ!』


『いやだって、このまま感動的な流れに行くと、ちょっとサプライズプレゼントが出しづらいっていうか、ね?』


『ドライぃ! もしかして感動的な流れで出しづらいってことは、感動的じゃないんですか!?』


『えっと、僕から弟子に贈るプレゼントはこれだ!

【弟子の体を使って会社を辞めた時の面白映像集! ざまぁを添えて】だぁ!』


『………………へっ?…………』



◇◆◇◆◇◆◇



【魔法】ミスティちゃんの魔法を語るスレ12【水が止まらない】

 

神秘に包まれたエルフっ子のミスティちゃんについて語るスレです。

魔法理論は別スレへ。魔法使用報告は証明動画必須。


305.名無しの地球人@666

うぉおお! 俺も魔法使いだぁ!


306.名無しの地球人@666

DT報告乙w 恥を知れww


307.名無しの地球人@666

>>306

そうじゃない定期


310.名無しの地球人@666

今回の光魔法、成功報告多すぎだろ。レンちゃんのリスナーも含めたら、今夜だけで数十万人の魔法使いが爆誕した可能性があるぞ。


311.名無しの地球人@666

俺も使えたんだよなぁ……指先から光が出た瞬間、ガチで震えた。まだ夢心地だわ。


312.名無しの地球人@666

レンちゃんとの絡みもエグかった。まさかあのミスティちゃんが「立派な魔法少女」って公式認定するとは。あれは全Vオタが泣いた。


313.名無しの地球人@666

>>312

あの時の師匠の返し、ドライに見えて最高に粋だったよな。ガチで夢を与えてる人間にしか言えない重みがあった。


315.名無しの地球人@666

……からの、地獄のサプライズプレゼントよ。

感動で温まった心臓に冷水ぶっかけるような温度差で風邪ひくわwww


316.名無しの地球人@666

タイトル長すぎだろwww

【弟子の体を使って会社を辞めた時の面白映像集! ざまぁを添えて】ってなんだよww


317.名無しの地球人@666

「弟子の体を使って」って部分の解釈求む。

① 師匠が弟子の身体に憑依して辞表を叩きつけた。

② 弟子が気絶してる間に魔法で遠隔操作した。

③ 弟子の姿に変身した師匠が暴れた。


318.名無しの地球人@666

イズミンが完全に思考停止してたのが面白すぎる。そりゃあんな感動的な流れの直後に自分の退職(物理)動画出されたら事故るわw


319.名無しの地球人@666

>>317

ミスティちゃんの性格なら①か②だろうな。「ざまぁを添えて」ってサブタイが不穏すぎるww


334.名無しの地球人

じゃあ、その映像集の内容を予想しようぜ!

• 主演: イズミン(中身はミスティ?)

• ロケ地: イズミンの元ブラック企業

339.名無しの地球人@666

ミスティちゃんがイズミンの体を使って、普段言えないド正論をキレッキレの口調で言い放ち、最後に「こんな会社辞めてやるわ!」と高笑いしながら窓から飛び降りる(風魔法で着地)とか見たい。


345.名無しの地球人@666

イズミンの「へっ?…………」って声が、完全に過去の自分に対する恐怖だったの本当に可哀想で草。


347.名無しの地球人@666

今回の光魔法の感動をすべて「ざまぁ」の笑いに持っていくミスティちゃん、エンターテイナーとして強すぎる。次回が楽しみだわ。

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