モンスター・ハント
「ふっ!」
刃を振るうも大きな爪を持つ前脚で防がれる。だが、その隙に
「はぁっ!」
素早い斬撃が首に迫るが、ボスは僕を突き飛ばすと後退しギリギリで躱す。
「チッ」
すかさず左手のシオンで数発放つ。僕のシオンは連射性を優先させた為、深海のシオンほど火力が無い。
命中するも表皮を焼く程度にしかダメージが入らない。
「やはり決め手は燕翔寺か……」
深海ほどの剣士が期待するほどのポテンシャル。なら
「僕が援護する。燕翔寺、任せても良いか?」
「ええ、お任せを」
スイッチを切り替えるような感覚。直後、右目がほんのり熱くなる。燕翔寺を暴れさせるには同じポジションの僕が邪魔になる。だが、僕には他にも手札がある。
「いざ!」
深海にも迫るだろう恐ろしい速度でボスの背後に回り込むと
「はぁぁぁぁっ!」
瞬く間に全身を切り刻む。それだけじゃ無い、その切り傷から焼ける様な匂いが。
「(切ったそばから焼いているのか……?)」
再生が妨げられ、確実に削れている。
「こっちを見ろ、トカゲ!」
片目を撃ち抜き、ヘイトを稼ぐ。気を逸らした瞬間再び燕翔寺の斬撃が襲う。
同じ箇所を何度も何度も切り刻む。そしてついに
鮮血を思わせる粒子の飛沫が飛ぶ。前足が一本、さらにもう一本。尻尾、左脚、右脚と立て続けに切り落とされていく。
最後の抵抗に燕翔寺に喰らい付こうと大口を開く。軌道を読まれ、燕翔寺は回避が間に合わない。だが
「くぅぁぁぁぁぁ!!!」
「ダメだ」
顎から突き上げる様にロッカを突き刺し、頭部を貫き
「はぁぁぁぁぁっ!」
燕翔寺が首を落とす。そして
「コイツでトドメだ!」




