レギオン・ラプトル
駆竜は基本的に群れで行動する。そしてその群れの中には必ず……
「来るぞ、燕翔寺!」
「はい!」
散開。回避するとそこに鋭い爪が叩きつけられる。今までのやつより動きが良く、何よりサイズがでかい。
「ボスのお出ましだ」
ボスの隣には数匹のお供を連れている。一体を狙えば別の一体から背中を突かれるだろう。
「仕掛ける!」
すかさず2発ほど牽制で放つ。ボスはともかく、雑魚は大袈裟なくらい逃げ回る。孤立した一体を
「ふっ!」
燕翔寺の斬撃が襲う。なす術もなく一体が葬られる。このまま一体ずつ仕留めたいが、それを許すほど甘くは無い。
ボスの指示を受けた部下が燕翔寺に喰らい付こうと飛びかかる。
「っ、やはりそう簡単にはいきませんか」
その戦闘力や体格だけがボスの所以では無い。歴戦の猛者、度重なるリーダー争い、打ち負かした相手を吸収、合体。そうして出来たのが"ボス"という個体。
攻撃を逃れた燕翔寺と合流する。
「桐堂様、ワタクシに任せて頂けませんか」
「…………」
どうやら深海は他にも色々と燕翔寺に仕込んだようだ。
「ああ、任せる」
「はい、お任せください!」
レッセンの先端に炎の塊が生まれる。以前までならただただその圧倒的な爆炎を撒き散らすだけだったそれを、一つの火球にしたのか。
「はぁっ!」
燕翔寺がレッセンを振るうと火球は真っ直ぐに飛び
「グギャァァァァァァ!?」
地面に着弾すると周囲の全てを爆炎で消し飛ばす。範囲を絞り、火力を高めた一撃。それでもあたり一面を火の海にしてしまうほどの火力。
文字通り一網打尽。だが、ボスは未だ健在。
「(異変を察知して一足先に範囲外に流れていたか)」
だが邪魔者はあらかた片付いた。
「いよいよ大詰めだな」
「気を張って参りましょう」




