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特急列車








「目標補足、桐堂様」

「ああ」


 あの日、深海から燕翔寺の運用について提案を受けた。それは


「参ります」


 直後、恐ろしい速度で跳躍したかと思いきやジグザグに駆け抜け、駆竜の目前に辿り着くと


「飛燕ノ舞」


 目にも止まらぬ手捌きでその首を刎ね飛ばす。


 そう、前衛だ。その素早い動きを活かし一撃で急所を穿つ、高速アタッカー。能力が派手なこともあり、相手の注意を引く回避型のタンクとしても機能する。


 それが燕翔寺の新たな戦法。


「流石だな、燕翔寺」


 首を失い、ビチビチともがく駆竜のコアをロッカで刺し貫き、トドメを刺す。良いスタートを切れたからか、燕翔寺も調子が良さそうだ。


「まだまだ来るぞ、燕翔寺!」

「承知いたしました!」


 距離を詰めて来る3頭のうち先頭の一体の額を撃ち抜き、怯ませる。その隙に燕翔寺が急接近し、首を刎ねる。


 僕も前に出て2対2、擬似タイマンに持ち込む。


 シオンを左手に持ち替え射撃。回避することを見透し


「そこだろ?」


 その先に刃を置く様にロッカを振るうと吸い込まれる様に駆竜の首が飛ぶ。すかさずシオンでコアを撃ち抜き、トドメを刺す。


 振り返ると燕翔寺も駆竜の身体をバラバラにしてしまっていた。


「ふふっ。次、参りましょうか!」


 




________________________________________________








「ふふっ」


 楽しそうな2人の声が聞こえる。どうやら上手くいっている様だ。


「っ〜〜〜!!!そのニヤケ面、今すぐグチャグチャにしてやる………!!!」


 別にお前を笑ったつもりは無いのだけど、まあ良いでしょう。随分と頭に来ている様子、このままゲームセットまで付き合ってもらう。


「あまり使いたくはなかったが、仕方あるまい……赤鬼(セッキ)!」


 大江山の叫びなら応えるように虚空から巨大な人影が現れる。が


「邪魔よ」


 左手に収束、圧縮し形成した黒槍を放つ。放たれた槍は実体化直後の赤鬼の心臓部を穿ち


 ドチュッ


「嘘だろ……?」

「大方あの赤鬼に私を任せて桐堂達の方へ行きたかったのでしょうけど、その程度のカスに今の私を止められるとでも?」







 

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