冥海獣vs鬼童子
システム起動、ワールド生成……完了。戦闘開始。
風に前髪が靡く。やはりこのリアルさは凄まじいの一言だ。辺りを見渡すと強烈な爆音と共に火柱が巻き上がる。
「手筈通りだな」
突然の爆発に逃げ惑うクラスメイトたちをよそに、爆心地へと駆けつける。
「桐堂様。お待ちしておりました」
「よし、合流できたな」
ここまでは問題無い。あとは
「ふっ」
「っ!」
煙の中から大江山が姿を現す。やはり近づかれていたか。不敵な笑みを浮かべながら大きく踏み込み、ライローを振り上げる。
「(だが……!)」
大江山に向かってほくそ笑んで見せる。悪いがお前の相手は僕じゃ無い。少し後ろに飛びながら叫ぶ。
「深海!」
「承知」
合図と共に周りの景色と同化していた深海が迷彩を解き、大江山が振るう大剣に刃を叩きつける。
「彼のところへは行かせないわ」
「チッ、やはり隠れていたか。リッパァァァァ!!!」
勿論その手に握る武器はシオン。だが、その銃床からはソードデバイスの様なエレミュートの刃が。まるで槍の様だ。
「シオン改メ、ユカリ」
華麗な槍捌きで大江山の剣を受け流すとそのまま銃口を向け、逆手でトリガーを引く。
「くっ……!」
大江山はほぼゼロ距離のビームを間一髪で躱し、距離を取る。その隙に僕と燕翔寺は駆け出す。
「くそっ、待て!」
「行かせないっていってるでしょ」
「チッ……!」
あくまで狙いは僕達、だがそれを許す深海では無い。刃を展開したままシオンを投擲し、大江山の行手を塞ぐとほぼ同時に飛び膝蹴りを顔面に浴びせる。
咄嗟にガードしたようだが、勢いを殺せす後退する。
「余所見だなんて、釣れないわね」
「この、毒婦が……!」
「くっふふふふっ」
深海が上手く江山を抑えている。ここは深海に任せよう。
「(頼んだぞ、深海)」




