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グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
交差する運命、深みの使者
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狩人



「(燕翔寺智恵……飛燕グループのお嬢様ね)」


 知名度もそこそこ高い彼女がわざわざ自分の評判を下げる可能性のある行動を取るとは思えない。特に今は警戒する必要はなさそうだ。


「(それより、今日絡んできた3人の方)」


 事前に渡された資料に目を通す。生徒一人一人の戦力を簡単に数値化したモノだ。


「(戦場においてこんな数値なんの役に立つのか知らないけど、まあ無いよりマシか)」


 男の名は【安良川(あらかわ) (まこと)】。噂の彼と同様【無能力者(ノーマル)】だが、ガタイが良くクラス全体で見ても素の身体能力が高めだ。


 女は【道尾(みちお) 茜音(あかね)】【甲本(こうもと) (きり)】。道尾の方はノーマル、甲本は能力者だ。


「(肉体改造。身体能力の向上、ね)」


 一時的に肉体の強度や反射神経を強化し、戦闘力を高める能力。対して珍しくもない能力だが、シンプル故に扱いやすい。


「(けど……)」


 それにしては妙だ。身体強化系の能力者はその能力故、能力を使用するたびに限界以上の力を行使する。そのため筋繊維が傷つき、修復し、強度が向上、筋肉質になっていく。


「(能力の割にかなり華奢な見た目ね)」


 女子だから争いを好まない、と言ったら頷けるがわざわざフォリンクリの狩人、将来のハンターを育てるこの教育機関に入学する意味がわからない。


「(まあ、今はいいでしょう)」


 問題は彼の方だ。本当に彼が"そう"なのか、まだ探る必要がある。












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