作戦会議
いよいよ学期末。この時期は成績を決める為のシュミレーション戦闘がある。
コレは対人戦ではなく、ホログラムで生成されたフォリンクリの討伐、より実践的な戦闘だ。
チームを組むのは自由だが、最終的に自分が仕留めなければ成績は貰えない。
「深海」
「何かしら?」
僕のアイコンタクトを察し、頷く。
「分かってる。貴方は自分の事に集中して頂戴」
「ああ」
僕はまだしも、あの件で燕翔寺も目をつけられている。なるべく奴の妨害は阻止したい。
「燕翔寺、試験日一緒に行動しないか」
「え、ああ、はい。桐堂様が良ければ、ご一緒させていただきます」
テストまでの1週間、今使える手札全てをモノにして見せる。
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あの件以降、彼は一段といい目をするようになった。
何か良いことがあったのかと聞いてみたが、適当にはぐらかされてしまった。
少々モヤっとしたが、隠し事があるのはお互い様。あまり深くは追求しない。
「(………モヤっとした?)」
彼にどうしてそんな感情を抱いたのだろう。あくまで彼は護衛対象であり、今は教え子でもある。
多少の愛着はあれど、大して深い関係を気づいた覚えはない。けど
「(なぜ不満を感じた?)」
彼は私の望み通り、救世主になろうと努力している。今はそれだけで十分。
後はこのまま成長を見守り、邪魔をする者を排除するだけ。それだけの筈だ。
「(私は他に何を求めている?)」




