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グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
疑惑と焦燥
63/108

飛頭




「弾けろ」


 天使のような白い羽も、雪のように白い皮膚もそこにはなく、ただの肉片があたり一面を汚す。


 落としていた小夜時雨を拾い、テレサの生首へと血の池を踏みしめながら歩み寄る。


「それじゃ、そろそろお別れね」

「オル……キヌ、ス……」


 深海の中のもう1人、オルキヌスに手を伸ばすが深海に協力的だった事を見るに、愛着どころかむしろ憎悪の対象でしかなかったのだろう。出てくる気配すらない。

 

「さようなら」


 刀を振り下ろしたその時、テレサの目が見開かれる。


「っ、深海!よけろ!」

「っ!?」


 僕の叫びに深海はその場から飛び退く。


 直後、無数の光線が四方八方無差別に放たれ、その一つが深海の顔に直撃する。


「チッ、死に損ないが!」


 深海の意識がオルキヌスに切り替わり、左目を押さえながらもう一度あの黒槍を叩き込むがもうそこにはテレサの姿は無い。


 咄嗟に見上げるとそこには耳を大きな翼に変形させたテレサの生首が。右手に握った槍を放つがギリギリで躱され、深海は膝をつく。


 あれほどの激戦だ。深海も限界を迎えていた。


「クソッ、あと一歩が……」


 左目から血がこぼれ落ちる。再生した筈の傷口からも再び出血していた。再生する力も弱まり、傷を癒やしきれなかった様だ。


 しかし、それはテレサも同様だ。深海の毒を受けた上で首以外を吹き飛ばされたのだ。無事であるはずがない。


 今はただ、助かった事を喜んだ。









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