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グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
疑惑と焦燥
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終着駅




 僕が弾道を予測し、深海が回避。


 普通なら不可避の弾幕を僕達は回避し続ける。深海がどこへ向かっているかは分からないが、このままなら引き離せる。


「(それよりメラノさんが心配だ。早く助けを呼ばないと)」


 少し余裕が生まれた事で僕は完全に油断してしまっていた。


 プシュッ


 鳩走る鮮血。深海の膝横から、足首から、至る所から血が吹き出す。何故彼女のの限界に気づかなかったのか。


 いや、最初から限界だったんだ。とうの昔に限界は超えていた。いつ壊れてもおかしくなかった。


 深海が転倒し、そのまま僕は転げ落ちる。


 見誤った。彼女が負けるはずがないと、どこか勝手に思い込んでいた。


 白く細い両足はあらぬ方向に曲がってしまっており、もはや立つことすらままならない様子。


「理解できませんね、なぜその人間の殻に拘るのか……もはや死に体。さっさと殻を破れば良いものを」

「………」


 動かなくなった深海を足蹴にしながらシスターは呟く。グリグリと踏み躙るその様子に僕の中で激しい憎悪が湧き上がる。



「あら?」


 両手で抱えた深海を、そっと寝かせる。


「………座標を入れ替えられた……?」


 自分で何をやったか理解していないが、なんとなく掴めた。ロッカを抜き放ち、構える。


「回路を開いたのはかえって失敗だったようですね」

「少し、待ってていてくれ。深海」


 僕がこの女を止める。








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