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グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
疑惑と焦燥
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思春期ボーイズ





「お、おいお前」

「?」


 授業用に学園側から貸し出されたタブレット端末や、タッチペン、教科書などを用意していると声をかけられる。


 声の主は男子生徒。僕達と同じクラスの渡瀬だ。


「お、お前。燕翔寺のお嬢様とどう言う関係なんだ………!?」

「?」


 焦りと、若干の怒気を感じる。これは、嫉妬か?


「どう、と言われてもな」


 もしかして深海が僕の護衛をしているように、渡瀬も燕翔寺のボディーガード的なものだろうか。それにしては燕翔寺と一緒に行動しているところを見たことがないが。


「まあまあ、落ち着けよ」

「な、何だよ・・・!?お、俺は」

「落ち着けって、な?」

「うっ・・・」


 突然現れた乱入者にタジタジになる渡瀬。そのまま僕の方を睨みつけるとそのまま自分の席に向かった。


「粘着質な男は嫌われるっての。な?桐堂」


 乱入者も同じクラスの男子生徒で僕の数少ない同性の友人、安良川だ。


「ありがとう、で良いのか?」

「良いんじゃね?」


 そう言って安良川は伸びをする。筋肉質、と言うわけではないが身長は僕より高くガタイが良い。


「けどまあ、桐堂っていっつも可愛い女の子に囲まれてっから気持ちは分からん事もねーけどな!」

「やめてくれ、そんなんじゃない」


 僕のその返答に益々笑顔になる安良川。マズい、コイツは道尾と同じタイプだった。


「智恵ちゃんは可愛いし、茜音も結構良いと思うぜ?深海さんは大人しいけど、アレはアレで雰囲気でてるし。あ、そういや最近話題のメラノさんとも仲良いよな!」

「お前も一旦落ち着け」


 斜め後ろの席の燕翔寺が顔を真っ赤にしている。可愛いとかは言われ慣れていると思っていたが、そうでも無いらしい。


「で、本命は誰よ」

「だから違うって言っているだろ」


 それから傘草先生が教室に入り、安良川に説教するまでその追及は止まなかった。


 ボディーガード不在の日は教室の中であろうと警戒を怠らない様にしようと、そう思った。








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