表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
疑惑と焦燥
42/108

疑惑





「お、おはよ。桐堂くん」

「おはようございます、メラノさん」


 朝、教室に入ると僕たちのクラスに例の人形の正体である噂の女子生徒、メラノさんが遊びに来ていた。


「桐堂様、おはようございます」

「ああ。燕翔寺もおはよう」


 どうやら先程まで燕翔寺と何やら話していた様だ。この2人が並んで座っていると何処か優雅な雰囲気が漂う。


 お嬢様特有の気品。


「汚してみたいものだ……」

「道尾、気持ち悪いからちょっと離れてくれ」

「やだやだやぁだぁ!」

「はー、うっざ」


 しっしっ、と手で払うと「ムキー!」と言いながらどこかへ走り去っていってしまった。もうすぐホームルームが始まるんだが……まあ良いか。


「そ、それでね、ここの場面がね・・・」

「成る程・・・」


「(2人で本を読んでいるのか)」


 それぞれ片側を持って2人で一つの文庫本を見ている。口振り的におそらくメラノさんの本だろう。


「何ていう本なんだ?」

「この本ですか?これはk「だ、ダメっ、教えちゃ」そうなのですか?」


 どうやら僕には教えられない様なタイトルの本らしい。どんなものかはあまり想像しない様にしておく。


「すみません、桐堂様」

「いや、大丈夫だ」


 誰しも人に知られたく無い事くらいあるだろう。

 僕だってある。女子にコテンパンにされたとか女子にコテンパンにされたとか。それをわざわざ知ろうとするのは無粋だろう。


「(知られたくないこと、か)」


 ある席に視線を移す。最近じゃよく一緒に行動を共にする様になった黒髪の少女の席だが、今日はまだ来ていない。いつもならこの時間には来ているはずなんだが。


 命の恩人には変わりないのだが、深海は何かと秘密が多すぎる。昨日もそうだ。


 彼女は何か隠している。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ