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グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
オートマチック・ファニードールズ
34/108

毒婦




 廊下を2人で駆け抜けていると前方に何やら人影が。


 現れたのは中世の兵士の様な格好をした人形達。手にはオモチャのような剣や槍、メイスを持っている。そして奥の一体が目を引く。


 赤いフリルのついたゴシックなドレスの人形。先ほどの人形と似ているが雰囲気が何かが違う。


「(こっちが本物か……!)」


「桐堂っ」

「………うわっ!」


 飛来する人形、それとは別方向から強い衝撃により、僕は廊下に突き出される。深海だ。


 次の瞬間、僕が先ほど立っていた床は、たった数体の人形によって抉られる。あの一体一体がこんな力を持っているというのか。


「………っ」


 続いて廊下に飛び出した深海は右手の指に挟む様に3本のナイフを取り出す。


「死ねっ!」


 そして素早く投擲し、3体の人形に命中させる。崩れ落ちる人形のうち一体を落下する前にキャッチし別方向から飛来する人形に投げつける。


 見事命中し、まるでドミノ倒しの様に多数の人形達がゴロゴロと転がっていく。


「今のうちよ。ほら走る」

「あ、ああっ!」


 急がないと深海のナイフを逃れた人形達が追ってくる。慌てて起き上がり、駆け出す。


「これも刺客なのか……!?」

「多分違うわ」

「じゃあ、一体……」

「まぁ、面倒なのは確かだけど」


 前方からも来る人形を手に持ったナイフで串刺しにし、蹴り飛ばしながらそう答える。その時だった。


「………こっち」

「うおっ!?」


 追手が追いつかない事に完全に油断していた。急に腕を掴まれ、そのまますぐ側の部屋に引きづり込まれる。


「くっ、深海っ!」


 咄嗟に深海を呼ぶが少し遅かった。視界に何も映らないほどの暗闇に引きづり込まれてしまった。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜






「桐堂………?」


 今さっきまで後ろにいた桐堂が忽然と姿を消した。


「………チッ」


 少なくとも桐堂自身の悪戯では無いのは確か。


 【神隠し】。こんな芸当が出来るのは私が知っている人物の中でかなり限られる。


 その一人が例の人物、メラノ=リードリヒ。


 少々まやかしの類が得意で、時には魔法としか言えない様な現象さえ引き起こす事もある。


「あの女……」


 この私の邪魔をするって言うのなら相応の責任を取って貰わう。


 私を中心に囲む様に今更姿を現した人形達を見渡す。ザッと30体ってとこ。


「羽虫どもが。全員まとめて腐れ落ちろ」










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