捕食者
「くっ……!」
不敵に笑う彼女に触手の化け物は歯軋りする。
「どっちみちアンタは殺す……!ハッタリだろうとなんだろうと関係ない。お前は、ここで!」
雄叫びをあげ、触手を一斉に突き出す。が
「それは残念ね」
瞬く間に突き出された触手はバラバラに解体されていく。それだけではない。
フシュー、フシュー
焦げ臭い臭い。何かとあたりを見渡すと切断された触手の断面から煙の様なものが出ていた。
「ちぃっ!」
すぐさま新しい触手を生やし、今度はそれを矢の様に射出する。1発1発が校舎の外壁をぶち抜く恐ろしい威力だが、あの少女は紙一重でそれを全て躱しながら次々と触手を切り落としていく。
本体に一太刀入れようと少女が飛びかかるが、巨体に見合わず化け物の方も俊敏で、その一撃を交わしながら
「所詮、粒子生命体である貴女達もその成分は善性エレミュート。侵食された部位を摘出しない犯され続け、最終的に死に至る」
「なら……!」
「もう遅いわ」
切断された触手を根本から切り落とそうとしたその時、さっきまで健在だった触手がドロリと溶けるように崩れ落ちる。
崩れ落ちた残骸は、案の定煙を吐いている。
「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
「わざわざ敵を助ける様な発言を私がすると思う?種明かししたのは時間切れだからよ」
まあ、もう聞こえてないか。と呟きながら触手の化け物に背を向ける。
「さようなら。他所からやってきたゴミ虫さん」




