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グレイル・フォース・アイズ  作者: 九六式
サマーバケイション!
101/108

解毒







 とは言いつつも、敵を排除しない以上イタチごっこは終わらない。聖杯による先読みと死水の圧倒的な防御力のおかげで今のところはいなせているが


「ふぅ……」


 なにやら深海の様子がおかしい。普段ならこの程度の傷、瞬く間に回復してしまい、何事もなかったかの様にケロッとしている筈なのに。


「毒か!」

「っ……」


 とうとう限界が来たのかケートスを路肩に寄せ、ハンドルにしがみつく様に項垂れる。


「深海!」


 慌てて側車から這い出て深海を抱える。どちらにせよどこか隠れる場所を探さねば。


 小夜時雨を偽装した傘を持つとケートスは1人でにどこかへ去って行く。どういう原理で動いてるのか分からないが今はそれよりも深海だ。


「知ってると思うけど、ボクを宿した彼女は半分フォリンクリみたいなもの。無論フォリンクリの弱点も有効さ」

「オルキヌス……」

「今回のは連中も使ってる黒銀の針。まあでも、ボクより先にダウンするとは流石に思わなかったけどね」


 ヘラヘラと笑っているが体は指先がピクピクと動くのみ。肉体を共有している以上、オルキヌスも身動きが取れないらしい。


「はてさて、どうしたものかねぇ」

「策はあるのか」

「それは君の役目でしょ。ボクが考え事を得意に見えるかい?」


 顔は深海と同じなので勉強はできそうではあるが、元々破壊の化身みたいな存在だったと聞く。コイツを頼ろうとすること自体が筋違いだ。


「ま、僕も死にたくはないからね。最低限の仕事はするさ。宿主は勿論、君にも貸しをつくるのも悪くない」


 そういうと再び深海の体がうなだれ、今度は髪が真っ白になって行く。それと同時に僕達の足元に黒い大きな水たまりができる。


 慌ててその場を離れるとそこからまるで黒いトカゲの様な化け物が這い出てくる。


「制限時間は10分と言ったところかな。その間に毒抜きでもすると良いよ」

「オルキヌス、なのか」

「ハハッ!やっぱりボク、君のこと大好きだよ」


 あまり嬉しくない告白を告げるとオルキヌスは弾丸の様に飛ぶ。


「ヒャハハハハ!久々の外だ、楽しませてもらうよ!!!」


 ともあれアイツがヘイトを稼いでくれている間、僕は深海の方に集中できる。


「(あの吸血鬼から再生だけを奪った時と同じ要領でいけるか?)」



 




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