表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/36

09 結果は準備の質次第だと思う。

不幸の風とのいざこざの後、稜姫いつき先輩から雷を落とされ、

委員長からは校内で破壊行為はしないように、と釘を刺され、

教職員方や用務員さん達にも頭を下げて回った。

もちろん烈が他人に頭を下げてストレスが溜まらぬわけもなく、

俺に矛先が向けられ、吊し上げにされた挙句火で炙られた。

このあと地獄の様な責めがあったのだが、それはちょっと話したくないのでスルーという事で。



―1年校舎・風紀委員事務室―


今俺と烈は一年校舎に新設された風紀委員事務室で荷物の整理をしている。


「少し掃除しないか?」

「なんでそんなめんどくさい事するの?」

「なんでって、こんなにホコってたら普通掃除から始めるだろ!」


新設。と言っても部屋が造られたわけではなく、前々からあった部屋を当てられた。

去年まで使っていた風紀委員事務室は教室として、今の一年G組が使用している。

で、風紀委員会が急ごしらえで用意したのが元物置き部屋ってわけだ。

その部屋に烈は掃除もせずに少し荷物を持ち込んだのだ。


「でもさ~ 私は掃除とかはちょっと」

「女の子だろ? 掃除とかは将来必須の技能だぞ」

「大丈夫。相手がしてくれる」

「してくれる。じゃなくて、させる。の間違いだろ」

「別いいじゃんか、それよか窓開けて扇風機でも回してホコリ飛ばそう」

「何言ってんだ。雑巾とかホウキとかで集めるんだよ」


と俺はホウキを投げ渡す。

烈はため息交じりにホウキで床を掃き始める。

どうも乗り気じゃないらしい。


それから数十分後……。


掃除は思いのほかスムーズに進み、清潔感ある部屋へ生まれ変わった。


「あ~ 終わった~」

「烈、まだ荷物の整理が終わってないだろ」

「も~ いや! あと秋人に任せた」

「はぁ~!」


烈は先に運び込んでいたソファーに横になる。

身体を揺すってみても「グゥ~ グゥ~」と私は寝てますよ~ とアピールが返ってくる。

これはもうだめだ。と俺は確信して、一人で運ぶには大変苦労するデスク用の机、少し高そうな椅子、冷蔵庫、エアコン、さらに来客・相談用の机と椅子に本棚と、多種多様な品を俺は一人で日が落ちるまで部屋に運び込んで配置していた。


一通り済んだ所で俺はデスクにつく、自分の名前が書かれた自分のデスク。

なんか少し偉くなった気分だ。

こんな椅子に座るのも始めた出し、なんか、幸せかも。


背もたれにもたれながら俺は睡魔に襲われ、意識は徐々に薄れていった。

今話は閑話です。短いですが、読んで頂いてありがとうございます。

次話では技名的な物を出したいと思っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ