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性欲の化け物


「え? 本当に来るのか?」

「だから行くって言っているでしょうっ!! 祐也みたいな性欲異常者を野放しにしたらお姉ちゃんだけじゃなく、そこで出会った女性全て老婆から幼児まで犯されるに決まっているわっ!!」

「いや、それもう化け物の類と思うんだが……」

「こ、こら莉音っ! いくら何でも言い過ぎよ。 流石にそこまで言ったら祐也さんがかわいそうです」

「お姉ちゃん、ここぞとばかりに私をダシに使って祐也の好感度を上げようとしているでしょうっ?」

「そ、そそそ、そんな事ないわよ?」

「目が泳いでるんですけど?」


 あれ? ゲームの知識上では莉音は俺に惚れているんだよな? なんか怪しくなって来たのだがそれならそれで別に構わない。


 ただ、これが単なる照れ隠しだとすればツンデレという言葉では生ぬるい気がするんだが。


 後、姉妹で喧嘩するのならば姦しいので他所でやってもらいたい。


「祐也様。 私に対してはいつでも祐也様の心の中に封じ込めている性欲と言う名の魔獣を解き放ってもいいのですよ?」

「…………いや、解き放たないが?」

「残念です」


 何が残念なのか。


 というかここ最近美咲が良くこういった冗談を言うようになったのだが、これは元々の性格が北条姉妹に触発されて出て来ていると思っていいのだろうか?


 そう思うとこの姦しい北条姉妹も何だかんだで美咲にとっては役に立っていると思って良いのだろう。


 美咲は俺にとって両親に次いで大切な存在なので、美咲がいい方向で影響を受けているのだとすれば、地味に感謝をしても良いレベルである。


「莉音も来るんだな。 分かった。 その様に手配しておくよ。」

「ふんっ! 理解するのが遅すぎるのよ」

「はいはい、俺が悪かったよ。 それで日にちは再来週の三連休にしようと思うんだがかまわないか? その日が別途予定があるとかなら別の日にするが」

「私は大丈夫です。 その日は特に用事も入れておりませんし」

「わ、私も大丈夫よっ!! っていうか用事があってもその用事潰してでも行くからっ!! だから私のお姉ちゃんとイチャイチャできると思ったら大間違いよっ!!」


 何故だろう。 莉音はどうしても俺を性欲の化け物にしたいらしい。


 そこまで言うのならば期待に応えてマジで襲ってやろうか? とも思うのだが本心で言っていない事はわかるので実際に襲う事はないし、流石にこの一ヶ月で二回も立て続けて男性から襲われている相手に襲うというのは流石に無いだろう。


「じゃあその日で。 後は、当日何するかだな。 川で泳ぐにはここ最近暖かくなって来たとはいえ、海ならばまだしも山の川はまだ泳げない程冷たいだろうし、とりあえずバーベキューはやるとして、他に何かいい案はあるか?」


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