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震えて眠れや

 その中には『ツゲッターの暴露系まとめアカウント、中沢カレンさんの見たけど、マジでお前最低だわ』というような内容の通知が多く、俺は急いでスマホからアプリを通して件のアカウントを覗いてみる。


 するとそこには今日西條が俺の家の机に置いていった犯行の証拠の数々が載せられており、しかもそれだけではなく、イジメによる暴力やカツアゲ時の動画までまとめて貼られているではないか。


 しかもそれをまとめた動画の説明には被害者全てが刑事事件として動いているらしく、かなりの数になるという事。


 そして、今回一緒に俺を訴えたいという被害者を募っているらしく新たに被害報告してくる人達も跡を絶たない。


 それもそのはずでこのツゲッターのコメントが拡散されまくっており、ツゲッターではない別のSNSまでにも一気に広まっていきヨウツベの時事ニュース系ヨウツーバーは勿論ミンスタやチックタックにまですでに広がりまくており、最早今回の事を削除するように一つ一つ申請して行っても追いつかず、半永久的にネット内に残り続ける事はバカでも理解できる。


 それと同時にここまで炎上してしまっては俺の人生も終わったのだという事も、そして俺は取り返しのつかない事をしてしまったのだという事を初めて理解する。


「何で、何で俺だけがこんな目に合わないといけないんだよ……おかしいだろ。 西條の方が俺よりもクズなのに、何で俺だけがこんなに言われないといけないんだよ……」


 これではあまりにも理不尽ではないか。


 これほど惨めな気分は今まで生きてきて初めてである。


 そこまで考えた時、スマホに親父の電話番号からの着信が入ってくるので藁にもすがる気持ちで通話にでる。


「お、親父っ!!」

『残念、お前の父さんではなくお前の大好きな西條祐也からだよ』

「さ、西條ぉ…………っ! お前、ただでは済まさねぇぞ……」

『あぁ、お前がいくら凄もうとも全く怖くないな、残念だけど。 それこそ、羽虫に威嚇されても踏み潰せばいいだけだからな』

「あぁっ!?」

『だから踏み潰させてもらう。 目の前を飛ぶハエはウザいから殺すだろ? だから俺も、俺の目の前をブンブンと飛ばれたら鬱陶しいから飛ばれる前に潰すんだが、別に良いだろう? お前が今までやってきた事よりかは全然可愛いものだしな。 とりあえず、君が二十歳の誕生日を迎える時が実に楽しみだと言っておこう。 残り約二年間、震えて眠れや。 因みにこの二年の猶予は俺からのプレゼントだと思ってくれ。 当然、この二年間で君が俺に何かアクションを起こそうとしたり、他の犯罪を犯そうとした瞬間、その行為に及ぶ前にお前を拘束して法の及ばない場所で裁かせてもらうから覚悟しておけ。 法で裁かれるか、法以外で裁かれたかったら大人しくして置く事だな。 まぁ、少年院で過ごすハメになりそうだからその点では大丈夫そうだがな。 それじゃ』


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