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生きて逝く

作者: 松岡七海

僕は 風の心地を 知っている


僕は 花の雅を 知っている


僕は 小鳥の声を 聞いている


僕は 月の蒼さを 知っている


僕は あの子の香りを 知っている


僕は 空の広さを 知っている


僕は 空気の味を 知っている


僕は 快い疲れを 感じている


僕は 誇らしさを 知っている


僕は 胸の高鳴りを 知っている


僕は 緑の健やかなるを 知っている


僕は 光の息吹を 知っている


例え今日死んだとしても


後悔したりしないだろう


だけど死ぬのは怖いので


今日も少しの価値だけを


残していつか死んで逝こう

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