表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無題  作者: 名無し
1/1

無題1


 何かが飛来する音を捉える。


 近くの壁から急いで離れると、先程まで俺がいた場所は爆発で起こった煙で見えなくなってしまっていた。


 爆風で体勢を崩されながらも、俺は全速力で距離を取る。


「………くそっ。」


 俺の撤退の判断が遅かったか?


 いや、最悪の状況にまでなった原因は、危険度予想を遥かに超える脅威のゴーレムいたことか…


 曲がり角や障害物を使って距離を離し続けているが、一向に俺を見失う気配がない。


 全く…、索敵までバケモン並なのかよ…。


 3人いたメンバーもすでにあの爆発に吹き飛ばされてる。


 ………正直、あのナオとはいえ、あの威力の爆発を食らって動けるとは思えないし、前衛で軽装だったサリアは死んでるかもしれない。


 だがまずは、俺が生きて帰ることが重要だ。


 全滅すれば、俺たちの全滅を悟ってこの迷宮に再び調査隊が来るだろう。


 俺より強い探索者は少なくないが、あのゴーレムには勝てないと断言できる。


 こいつの情報は絶対に伝えないといけない…!


 転移魔術をストックしていたミアが初めにやられたのが偶然かは知らないが、あのゴーレムには自動で魔術師を狙う性質があるのか、それとも自ら考えて魔術に長けるミアを狙ったのか…


 どちらにせよ高度なプログラムだな。


 だが、傀儡操作術には大きな弱点がある。


 ゴーレムが術者から離れすぎると術式が解除されるということだ。


 その距離は術者の力量にも寄るが、殆どが半径50m以内!


 逃げ回りながら記録していたこの迷宮の設計は、最長辺約150m、最短辺約100m!


 遠距離攻撃バカスカ打ってくるあのゴーレムがいるにしては狭いし、入り組みすぎてる!


 記録していたマップには不自然な程、中央への道が無かった!


 つまり───













 「ッここだ!!!」




 バケモンゴーレムが最低3体徘徊してるこの迷宮…


 中央へつながる道を探してる途中に遭遇する回数はそれまでの探索道中とは比べ物にならなかった!




 道の奥には石製の扉が見えている。





 俺は全速力を維持しつつ更にスピードを上げ、その扉を蹴破った───





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ