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世界に轟け中華の声よ  作者: 鈴木颯手
東歴304年前半・大杏帝国皇帝雨露の転生
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第五話「はじめてのこうむ」

 公務を休む事となった日の翌日。僕は早朝の公務である文官や武官の人たちへの挨拶の為に転生した広間に来ていた。この広間は皇王の間と呼ばれているらしくこの大杏帝国の初代皇帝、僕のお爺ちゃんが皇王を名乗っていてここでよく政治を行っていたからついたんだって。

 ここで初めて知ったけどこの大杏帝国、歴史が凄く浅かった。どのくらい浅いかというと建国から僅か40年程しか経っていなかった。詳しい歴史は分からないけどその辺は追々聞いて行こうと思う。それよりも今はこの挨拶だ。


「えーと、皆頑張って働こう?」

「「「はっ!」」」


 適当に言った挨拶だけど誰一人として咎めたり笑ったりしないで真剣に返事をしてくれた。少し適当に挨拶をやった僕は明日からもう少しましな挨拶をしようと思ったけど毎日考えるのがめんどくさいと思って結局これから大体似たような挨拶になる事になる。

 そして漸く公務らしい公務が始まったけどその内容は書類に判を押すという何とも簡単な仕事だった。なんで疲労する程激務だったのかは分からなかったけど教育係のおっさんの呟いた一言で判明した。


「はぁ、書類に判を押すだけで良いのに陛下は何故内容を隅々まで把握しようとするのか……そのせいで毎日夜更けまで続いてしまって……」


 寝不足が原因だったようです。確かに昨日はあっさりと眠る事が出来ていた。幼いとは言えあんな美少女嫁がいたから絶対緊張で眠れないと思っていただけに不思議だったけどこれならしょうがないか。そりゃそんな徹夜で公務こなしていれば倒れますね。でも僕が転生したからにはそんな事はしないぞ!


「えっと……、清択だっけ?」

「へ、陛下。私の名前をお忘れに……」


 自信なさげに読んだらなんか泣かれた。……この国の人は涙もろいの?昨日のお見舞いでも大半の人が泣いて心配してたんだけど。


「これからは判を押すだけにしようと思う。まだ、僕にはいろいろと足りないだろうから」

「へ、陛下!本当ですか!?」

「うん、その分細かいところは任せたよ」

「っ!はぃ!お任せください!」


 昨日の青姜さんの様になんか感動されちゃったけど取り敢えずこれで徹夜は回避されたね。そして余裕の出来た時間を僕は勉強と嫁との交流時間に当てたいと考えている。その為には先ずはこの、清択さん?に勉強の時間を作ってもらわないとね。


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