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世界に轟け中華の声よ  作者: 鈴木颯手
東歴304後半・赤い津波
33/38

第三十三話「杏共内戦~夜襲~」

 砲声は二つ聞こえそれぞれ部隊長と副隊長がいる家屋に直撃する。予め油でも引いてあったのか、爆発と共に周囲を巻き込む炎上が起きる。たった二つの砲撃で部隊の頭脳は失われた。それは村の外側で見張りをしていた挺にも分かる事だった。


「挺!構えろ!」

「苑……?」

「敵の攻撃が野砲による攻撃だけの訳がないだろ!」

「っ!」


 苑の指摘は正論であり言い切る直前に四方八方から雄たけびが聞こえてきて補足するような形となる。挺は銃に弾を込めると柵の影に隠れる。


「敵は軍閥か?」

「おそらくな。しかも農民ではない軍隊だろう。野砲を持っていて正確に仕留めに来てるんだからな!」


 苑は暗闇に動く影を見つけると躊躇なく発砲する。銃声と共にその影は倒れるがその後ろから複数の影が現れる。挺も暗闇の中狙いを定めて発砲する。挺達以外の場所でも攻撃が行われている様で銃声がいたるところから聞こえてくる。しかし、野砲はあの二つを除き一切行われていない。それが気休め程度でしかないのは数百単位でやって来る敵兵が証明していた。

 たった二人で戦線を支えるのは不可能で二人が守っている以外の場所から侵入されているがだからといって目の前に迫って来る敵を見逃す事は出来なかった。


「くっ!これじゃ近いうちに突破されるぞ!苑!ここは逃げよう!」

「それには賛成だが問題はどうやって逃げるかだ!」

「んなもんこうするんだよ!」


 挺は持っていた手榴弾を投げると全力で背を向けて走る。苑もそれに慌てて続く。瞬間、爆発音が響く。悲鳴も同時に聞こえたため数人を倒す事が出来ただろう。

 二人は建物の影に身を隠す。村の中は思っていた以上に入り込まれていた様で農機具を持った農民らしき敵に袋叩きにされている友軍の姿がいたるところで見られている。


「それで?ここからどうするんだ?」

「まずはこれに着替えろ」


 そう言って挺はボロボロの服を苑に渡す。それを見た苑は挺のやりたい事を察する。挺は農民に紛れてこの場を凌ごうと考えていた。苑は時間がないと考え察すると同時に服を抜き始めた。


挿絵(By みてみん)

今更ですが世界地図をどうぞ

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