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世界に轟け中華の声よ  作者: 鈴木颯手
東歴304年前半・大杏帝国皇帝雨露の転生
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第十二話「赤い人たちにとっては生きづらい世の中のようです」

 国内に関する事をある程度聞いた僕は次に国外の状況について教えてもらった。その結果、この世界は殿時期にいるのか大体知ることが出来た。

 まず、この世界の暦だけどなんと二つある。一つはヨーロッパを中心に広まっている西暦。もう一つがアジアを中心に使われている東歴。ただ、お隣の大日本皇国だけ自国のみで使用している皇歴というものがあつらしいけど複数の国が使用している暦は基本的にこの二つらしい。

 この二つの暦の違いとして始まった時期がある。先ず、西暦はキリスト教の創始者キリストが誕生した日から始まっている。そして東歴は大杏帝国の一つ前、伯国の建国時から始まっている。これにより西暦は1920年、東歴は304年となっている。1920年、第一次世界大戦が終了した2年後の世界だ。この世界でも同じように世界大戦が2年前まで行われていたらしい。ただ、一番の違いがロシアだ。ロシアはなんとソヴィエト革命と呼ばれる共産勢力の反乱を鎮圧し帝政が続いている状態らしい。ただ、その代わりにシベリア、大杏帝国北東の地域一帯を支配するシベリア共和国が建国されている。これは大日本皇国とアメリカ合衆国が共産勢力からの盾にするために建国させたらしく両国の支援が多大にされていた。特に大日本皇国は距離的に近い為軍事支援を積極的に行っていてシベリア義勇軍と呼ばれる事実上の正規軍を向かわせたり軍事顧問などを派遣して軍の強化を行っているらしい。一方でアメリカ合衆国は距離的にそこまで近くはない為か政府としてより民間企業の方が支援を行っていてインフラの整備や都市の建設、資源の調査や採掘をメインに行っているとの事。……あれ?この国って結構やばくない?と思ってしまうほどの支援を受けていたよ。

 それ以外は史実通り、だと思う。あまり歴史に詳しくないから細かいところをあまり知らないんだよね。大日本皇国とアメリカ合衆国の動きが史実通りなのかも分からない。そもそもシベリア出兵っていう言葉ぐらいしか知らないから。

 ただ、一つだけ言えるのは列強と呼ばれる国の支援を受けているシベリア共和国は急速に成長を続けていて既に軍事だけなら大杏帝国を超えていて大杏帝国全体の国力と同等に並びつつあるとの事。そりゃ、あり得ないくらいの借金を背負って国内が分裂状態にある大杏帝国より力があるのは事実だろうけどね。ただ、いくら40年程の歴史しかないとは言え建国から2年程の国に負けるなんて……。そこが凄く残念でならないよ。


1920年はトルコがギリシャにたくさん領土を持っていかれたり(セーヴル条約)ハンガリーが領土失ったり(トリアノン条約)ちょび髭伍長が党首を務めるようになるナチ党が結成された年です。

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