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冒険者として生きる方法
魔王が倒れ、百数十年も続いた世界の混沌が晴れてから3年が経とうとしていた。
人々は武器を持たずに生活できるこの世界を喜び、舞い、そしていつしか戦うことしか知らない冒険者を疎むようになった。「せっかく戦わなくても良い世界なのに」「力の強い彼らに押し込まれてしまったら平和に生活はできない」…。冒険者達は振るっていた剣をしまい、不慣れな商売や肉体を活かしての建築、目の利くものは行商などをして生計をたてるようになった。
冒険者が生きにくいこの時代に、冒険者として生きる一人の少女が居た。
剣しか知らぬ彼女が選んだ道は「賞金稼ぎ」各地を荒らした魔物ととって代わるように現れた、殺人犯や山賊を仕留めて生計を立てる彼女は現代の騎士だった。