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第50話 完成と歓迎のパーティー

予約時間をミスっちゃいました

「ところで主殿、レニーナが大きな家に連れて行ってもらったと言っていたが、いったいどこにあるのだ? この辺りには一軒家はなかったと思うのだが」


「ああ、ストラスの郊外にあるんですよ」


「ストラス? どういうことだ? あり得んだろう」


ロマリーは混乱している。まあ、普通はそうだろう


「御主人様は特殊な移動スキルをお持ちなのですよ」


「ほう、移動スキルを?」

「まあ、見た方が早いですね、買い物の後で移動しますから、詳細はその時で」


僕たちは、まず布類を売っている店に行き、布団や毛布を買う。ロマリーの部屋にも必要だし、ファーラさんたちには泊まってもらうつもりなので、一応4人分買ってアイテムボックスに仕舞い込む


「主殿はアイテムボックスも持っているのか

しかし、なぜ布団がそんなに必要なのだ?」


「明後日パーティーの予定があるんですよ、お世話になっている人たちを3人呼ぶ予定だったんですよ」


「1人は来ないそうですけどね、ロマリーの歓迎パーティーも兼ねることにしましょう」


「それはありがたい、レニーナに持たせてくれたオートミールは本当に美味しかった。パーティーというからには更に良いものが出るのだろう、楽しみだ」


その後、酒や食材、調理器具等を買い込むと、2人を連れて町の外に出る


「ロマリーもパーティに加わっているな、よし、2つの点よ、時間と空間を越えて1つとなれ『ワープ』」

僕ら3人はその場から消え、僕らの家へと移動した




■□■□■□■□




「おおおおお、凄い」


ロマリーが驚いている


「まさか長老様と同じ『ワープ』のスキルまで持っているとは…本当に底知れぬお方だな、主殿は」


…と、思ったらどうやら長老様もワープ持ちらしい

まあ、ギフトスキルなので、持っている人もいるだろう


「シーナちゃん、ロマリーを案内してあげて、ロマリーも好きな部屋を選んでおいてね、後で布団を入れておくから」


「私の部屋もあるのか…奴隷になりに来たはずだったのだが」


奴隷は大部屋で雑魚寝が一般的らしいのだが、僕の家ではそんなことはしない


彼女たちを大切な仲間だと思っているからだ


「さてと、じゃあ夕食を作るかな」


石釜に入れておいたパンがよく乾燥していたので、砕いてパン粉を作り、叩いて柔らかくしたチャージボアの肉に小麦粉、溶き卵をつけてパン粉をまぶし、フライパンで揚げ焼きにしてトンカツ(猪カツ?)を作る

これが今日の夕食のおかずだ


ベジタリアンのイメージがあるエルフだが、さっき尋ねたところ、ロマリーは肉食OKだそうだ


好評だった夕食の後、グリーンバードを捌き、ガラを煮込んでスープを作っておく

パーティー料理のベースにする予定だ


シーナちゃんとロマリーは洗い物をした後、一緒に温泉に入っていた

もう仲良くなったみたいだ、部屋も隣同士にしていたし



■□■□■□■□



翌日も翌々日も同じように僕はパーティーの準備をし、シーナちゃんは依頼を受け、ロマリーはシーナちゃんのサポートをする


そして約束の日の夕刻、僕は料理を完成させる


白身魚のフライ、トマトソースで煮込んだミートボール、グリーンバードの胸肉を茹でて裂いた棒々鶏もどき、グリーンバードの唐揚げ、フライドポテトなどを作った


フライドポテトは細切りにしたカリカリ版、拍子木切りにしたホクホク版、皮つきのままくし切りにしたもの、ポテトチップスの4種類ある。さすがにポムスフレ(中空になったフライドポテト)は作らなかったが


野菜料理も生のトマトやピクルス、スティックサラダを用意し、ピッツアもマルガリータ(トマトソースとチーズとバジルのみのシンプルなピッツア)と具だくさんのやつの2種類を用意する


これで準備万端だろう


あとはファーラさんたちを待つだけだ

次回タイトル予告

パーティーと温泉


用語解説

祝福


地球人とユピトアース人の唯一にして最大の違い


ユピトアース人は17歳前後になると祝福を受け、レベルが上がるようになり、スキルを得ることができる


早ければ15歳、遅くても19歳までには必ず祝福を受け、同時に職業も決まる(神殿や教会に行けば転職も可能)ただし、エルフだけは例外で、寿命が長い分祝福を受ける年齢も遅い(34歳前後が多い)


必ず起きていて意識がはっきりしている時に祝福を受けるが、祝福のかたちは人それぞれであり、光に包まれるもの、髪が逆立つもの、一見何も起こらないように見えるものなど千差万別である


この世界では、祝福を受けた時点で成人となるが、いつ祝福を受けるかわからないため、次の誕生日に一緒に祝うことが一般的である


ちなみに祝福を受ける前の人を鑑定すると、レベル0と表示される

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