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プロローグ3 学問のススメ

まだ設定の説明……

なかなか転生しません


作品内の略称

メインクラス→MC

スキルポイント→SP

「おいおいおい

何だよこれ、ヤバいだろ」


つまり、このスキルを修得すればレベルアップがしやすくなり、パラメーターも上昇し、さらに他のスキル修得も容易になるということになる


戦闘の役には立たないものの、補ってあまりある強力スキルである


「おーい、アキラ君?」

「まさか他の2つも?」


全部で3つあるタレントスキル

もう1つをクリックしてみると…


肉体技能の素質(肉体系)

L1(3)肉体系スキルの消費SP−1

L2(4)MCが肉体系クラスの場合、レベルアップに必要な経験値−15%

L3(6)レベルアップ時HP10特定パラメーター1上昇

L4(7)肉体系スキルの消費SP−2

L5(8)MCが肉体系クラスの場合、レベルアップに必要な経験値−30%

L6(10)レベルアップ時HP20特定パラメーター2上昇

L7(12)肉体系スキルの消費SP−3

L8(14)MCが肉体系クラスの場合、レベルアップに必要な経験値−50%

L9(16)肉体系スキルの消費SP−4

L10(20)レベルアップ時HP30特定パラメーター3上昇


「うわぁ、これもまた凄い…」


スキルポイントがあるゲームの場合、いかにポイントを稼ぐかは非常に重要な要素である

その意味では、これらはかなり有効なスキルと言えるだろう


ちなみにもう1つの『頭脳系技能の素質』は

『肉体系技能の素質』とほとんど同じで、肉体が頭脳に、HPがMPに変わっているだけだった


「おーい、聞いているのかい?」

「えーと、特定パラメーターとは?

……肉体系はStr(筋力)Dex(器用)Agi(敏捷)で頭脳系はInt(知力)Per(知覚)Min(精神)か…

あれ?Luk(幸運)はどっちにも入らない?」


「完全無視かい?アキラ君?」

「全振りは確定として…

いやポイントが足りない

ならば……」


「コラァ!!無視するなぁ!!」

「え、な、何?」

「さっきからキミがボクを無視するからだよ」

「え?あ、ごめん

ちょっと気になることがあって」


「まぁいいけどね

で、気になることって?」「ギフトスキルって何?

というかスキル全般について教えて欲しいんだけど」

「ギフトスキルを?

よくそんなものを知っていたね

じゃあギフトスキルも含めた、その表に書かれていないスキルについて説明するよ」


■□■□■□■□


神が言うには

限定スキル、固有スキル、自動修得スキルというものがあるそうだ


限定スキルというのは性別限定のスキルで、固有スキルというのは種族限定のスキルらしい


人間の男である僕では、どう頑張っても女性専用スキルや、種族限定スキルは修得できないそうだ

まぁ当然か


自動修得スキルというのは、職業固有のスキルで、戦士の重装備可能や癒し手のロングヒールなどが該当する


これらはポイント消費がいらない代わりに、転職すると使えなくなるらしい


そしてユニークスキルというのもやはりあるそうだ


1人が1つ必ず持っていて、ポイント消費なしに修得できるそうだが、効果も修得条件も個人で全く違い、神ですら修得するまでどういうスキルかはわからないらしい


ギフトスキルについては…


「つまり、ギフトスキルは神に気に入られた者が修得できる特別なスキルで、ポイント消費が必要なんだね?」

「そういうことだね

言い忘れていたけど、後でさらにポイントをあげるからそれでギフトスキルを修得してもらうよ」


「えっ?この上さらにポイントが貰えるの?

それはサービスが過ぎないかな」

「言ったろう?救済措置だって

ポイント200は普通に持っている人がいる以上特典にはならない。

むしろギフトスキルの方が特典だよ


ただし今から渡すポイントはギフトスキル専用で、他に回すことはできない。

逆も然りだ。決まりだから従ってもらうよ」


(タレントスキルに回すことはできないのか、仕方がないけど……

『決まり』…か)


「さっきから気になっていたんだけど

もしかして転生者って僕だけじゃないのかな?」

「そうだよ、いや違う、というべきかな」


「つまり、転生者はいたけど、みんな死んでしまったということ?」

「本当に察しがいいね

だからこそ特典があるんだけどね

ちなみに前の転生者は、戦士レベルや剣レベルを上げまくっていたけど

うっかりネムリダケの群生地に迷い込んで、眠ったところを、マンイーターワスプに殺されたよ

その前は地下迷宮の中で仲間に裏切られて死に

さらにその前は…うわっ」

「どうしたの?」

「最悪の男だったね

たくさんの奴隷を侍らせて

その生活が維持できなくなったら、奴隷たちと一緒に心中したよ」


「確かにそれは酷いね

けど、奴隷制度なんてあるんだ」

「うん、ボクは正直好きにはなれないけどね

必要悪だと思っているよ」

「意外だね。『天は人の上に人をつくらず』っていうから絶対認めないと思っていたけど」

「君の国の賢人の言葉だね。

実はそれは『生まれは平等でも実際は不平等だから

勉強して人より上を目指そう』という意味で

彼は決して博愛主義者ってわけじゃなかったんだよ」

「そう言えば『学問のすすめ』という本の序文だった気がする」

「うん、それに人が奴隷になるパターンは

犯罪や借金といった『社会のルールに適応できなかった』

あるいは『親が奴隷だった』の2パターンにわけられるけど

どちらの場合も自然界なら死んでいる

少なくとも命が助かり、解放奴隷というチャンスもあるんだから、ボクが否定する理由はないよ」


「…なるほど」


「転生者の中には、騙されて奴隷になった者もいるからね

今のうちに情報を集めておくのを勧めるよ」


「じゃあ………」


明の転生はまだ始まらない…

次回予告 「プロローグ4 スキルの選択」


用語解説

スキルポイント

ゲームでよくある設定の

新しいスキルを修得するのに必要なコスト


ユピトアース(これから明が転生する世界)の人たちは

①SP獲得→②修行して無意識のうちにSP消費→③スキル修得→④さらに修行して自分のものにする

という流れでスキルを修得するのだが

転生者は②を省略できるので、効率的な修得が可能

ある意味これが一番のチートかもしれない……

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