新快速
特急についで速い新快速は、普通運賃で乗れる中で、最高速だ。
それは、一気に俺を運んでくれる。
その中では、いろんな話が聞こえてくる。
ただ、それらは、全て、俺にとっては流されるべき話だ。
まるで、車窓のように。
素早く、確実に、流れていくべきだ。
遠距離の速達電車である新快速に乗る人と言えば、遠いところにある職場や学校への通勤や通学者がおおい。
ただ、お昼ごろになれば、それは、遊びに行く人もけっこういる。
俺は前者だが、授業は午後からだから、人もまばらな電車で、座りながら移動する。
曲を聞き、そとをぼんやりと眺める。
それが、俺が好きなスタイルだ。
車窓からの流れていくような景色もいい。
音楽と共に、俺を未知の世界へといざなってくれるからだ。
だから、俺は今日も学校へ行く。
どれだけ学校がつまらなかろうが、そのために通学している。