第2話/1月20日<土>:2日目
おはよう。こんな朝早くに日記に手をつけるとは思わなかった。
今日は土曜日だからゲーセンにでも行こうかな…なんて思ってたけどやっぱりやめた。
今日は何について語ろうか?………別に何についてでも語ることなんて簡単にできるけど…。
じゃあ、今日は人間が生きる意味について語ってみよう。
人間は何のために生きている?地球のため…違う。他の生物のため…違う。
人間が生きる理由なんて他でもない……自分のためである。つまり人間以外の生物にとって人間が生きている意味など、無い。人間は楽をするために機械を生み、ルールを作った。人間は欲を満たすために地球を汚した。
あなただって俺だってそうだ。今、ここに書いている文章も、俺がただ日記をつけたいからという理由だけで機械を使い、電力を消費している。あなただってそうだろう?
昨日、何を食べた?肉じゃが?親子丼?ビーフシチュー?パエリア?いずれにしても、命をうばっているだろう。これは昨日書いた日記と少し似た話になるが、人間が食っている生物からすれば、人間は最低最悪、悪逆非道な鬼のような存在だ。しかし、命をうばいながら生きながらえて俺たち人間からすれば、なくてはならない栄養源だ。
だから俺たちは食わなくちゃならないし、殺さなくちゃならない。人間一人が生きていく中でどれほどの命をうばったかなんて計り知れない。だから誰も計ろうととしない。
うばった命が一つや二つなら、一日中…いや一ヶ月くらいずっとその生き物のことを想って悲しめばいい。
でも、分からないんだから。どれだけ殺したのか分からないんだから。別にどーでもいいんだって。
それを正当化し、教えているのが大人だ。
…やっぱ行きつく先は大人だな。
俺、大人嫌いだ。もちろん親も教師も。
昨日からずっと帰ってこないのは不思議だが…俺としてはうれしい。
家から一人、偽善の皮を被ってるクズ人間がいなくなったんだから。
いなくなったっていっても、どうせ帰ってくるけど。
今日はまだ昼くらいだけど、もう書きたい事は書いたからここでやめるよ。
じゃあまた明日。