第1話/1月19日<金>:1日目
「命は平等だ!」とか「戦争放棄」とか「仲良くしなさい!」とか「法律」とか。
全部決めたのは誰だ?
………それは"大人"だ。
二十歳以上の人間、"大人"はわがままで傲慢でうす汚い生物だ。
子供は嫌いだなんて言ってみたり、酒が美味いなんてほざいてみたり………。
俺は思う。大人は嘘つきだって。大人は子供よりもはるかに子供なんだって。
命は平等?フザけるな。お前は何を食ってる?人間以外の生き物だろ?
魚、牛、豚、鳥………とかな?
命が平等ならば、俺たちは人間を食う権利がある。でも法律とかいうくだらないテキトーにつくったルールが存在する限り、人間を殺せば罰が与えられるため、食うなんてことはできない。
魚を殺したって虫を殺したって誰も何も思わない。ちょっとウザい奴が「かわいそうだ…」なんてアホみたいなことを言うだけで、罰もうけないし、その後の生活に何の支障も無い。
世界には人肉を食うところもあるみたいだけど、俺はちょっと感心したかな…。
これが俺たちの…人間のあるべき姿なのかもしれないと思わされたよ。それでもやっぱり、命がすべて同じ価値になるなんてありえない。
踏み出した一歩が人類にとって、その人にとっての希望への第一歩だとしても、踏み潰され、殺された蟻からしてみれば絶望に満ちた魔の一歩だろう。
こうやって考えてみれば戦争放棄も仲良くするのもおかしい。
人が人を食べるために殺すのは当然のことになり、横にいるお友達は大切なディナーだ。
と、まぁ俺は常日頃からこういうことをガチで考えていたりする。
中二病とはまた違う…ちょっとイタイ…いや変わった奴だ。
こんなことを考えている俺でも、道徳の授業では「戦争はいけないことです。」なんて言ったりするし、総合の授業の発表では"命の大切さ"をルーズリーフ10枚くらいにびっしりまとめ、発表した。
今日の三時間目も道徳だったが、いつものように授業内容に合った最もベストな回答をした。
そして、今はいつもと同じ時刻に下校し、家でパソコンに向かっている。
この文章は、俺の考えを残しておくために、書いている日記のようなものだ。
それにしても、親の帰宅が遅い。どこで何をしているのか………。
今日から始めたこの日記だが、時々、ぬかるかもしれない。
一応公開してるから、少なからずファンはいるだろ?
だから、その数少ないファンの者たち………日記がぬけても文句は言うな。わかったな?
今日はもう眠い。もう寝る。