表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

#6

(たくさんあるなあ……)

 響子はサークルチラシの掲示板で視線をきょろきょろさせていた。

 規模の大きいサークルから活動内容がまるでわからない極小サークルまでありとあらゆる活動がこの学内で行われていることを知る。

 楓の言葉を聞いてサークルに入るのもいいかと思ったのだがこれほど数があると返って困ってしまう。

 どれくらいその場でいたのか気づくと次の講義の時間が迫っていた。響子は時計を確認してまたあとで考えようと思いその場を後にしようとした。

 サークルのチラシが所せましと貼られた掲示板が続く。講義室の方向へ足を進めた時にふと目を引くものがあった。こんなに見ていたのにまるで気づかなかった。

『言葉の雨 文芸サークル メンバー募集中』

 手書きのにぎやかなチラシが支配している中決して目立たない無機質なタイプ文字が並んでいた。

 気づかなかったのではなくて気づけなかった、あまりにも控えめでこの中ではかすれてしまう。

(・・・…これだ)

 響子はそう思った。時間が思ってたより進んでいた。余韻を残したまま、響子は早足で講義室に向かった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ