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七人のダンジョン配信者

最新エピソード掲載日:2026/03/22
ダンジョンと配信が当たり前に共存する世界。

冒険者ランクD級、登録者数ゼロ、配信歴なし。
ロックの唯一の楽しみは、9層の安全地帯でカップ麺をすすりながら、人気配信者たちの動画を見ることだった。

味噌が溶ける瞬間を撮り続けるA級タンク。
89万人が息を呑む剣筋を、顔も見せずに振るうS級剣士。
67回失敗してもネタコンボを回す会社員魔法使い。
絶叫しながらダンジョンを駆け抜けるパルクールシーフ。
深夜の旧魔王城でゴーストを浄霊し続けるシスター。

ロックは彼らの配信に映らないものばかりを見ていた。
出汁を入れるタイミング、最大コンボを捨てた判断、50体浄霊した後の一瞬の笑顔——。

でも、自分には見せるものなんてない。
D級の冒険なんて、誰が見るんだよ。

ある日、14層の先——人類未踏の深層に仲間が取り残されたという急報が入る。
6人の配信者が集結し、ロックは帰るタイミングを失ったまま、D級で深層に足を踏み入れた。

最深部で待つのは、アカウントを消された者たちの怨念が凝った邪神。
配信が途絶え、妖精が狂い、世界から音が消えたとき、6人はスマホをロックに預けた。

そのとき初めて、ロックは気づく。

——見せるものがなくても、撮りたいものがある。

3年間眠り続けた妖精が、目を覚ます。

登録者数1。同接1人。
それが「配信者を撮る配信者」の、最初の配信だった。
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