番外編:マル激トーク・オン・ディマンド
神保(司会):こんばんは、神保哲生です。今日のマル激は『東京壊死・ウラヌス封鎖の深層』と題して、緊急特番をお送りします。
政府は依然として『新型ウイルスによる防疫措置』という説明を崩していませんが、現場の物流は完全に崩壊しています。スーパーからは物が消え、千葉方面からの陸路は動脈硬化を起こしている。
今日はゲストに、元東京都知事で、現在は広域危機管理研究所の代表を務める、郷田総一郎さんをお招きしています。郷田さん、よろしくお願いします。
郷田(ゲスト・元都知事):よろしくお願いします。……いやしかしね、神保さん。これは人災ですよ。完全な人災。
神保:と言いますと?
郷田:私が都知事時代に策定した『東京湾岸ロックダウン・シミュレーション』という極秘ファイルがあるんですがね。そこでは、今回のような港湾機能停止も想定済みだったんですよ。本来なら、横田基地を経由した空輸ルートと、地下鉄大江戸線のトンネルを使った貨物輸送に即座に切り替える『プランB』があったはずなんです。
宮台(ご意見番):……ま、郷田さんの言う『プランB』が本当に機能するかどうかは別としてだ。僕が面白いと思うのはね、政府が『ウイルス』という物語を流布して、国民もそれを『あえて信じている』というこの構造だよ。みんな薄々気づいてるわけ。ウイルスなんかじゃないって。だってそうでしょ?咳をしてる人間なんか誰もいないんだから。でも、『わけのわからない巨大なドーム』があるという現実を直視するよりは、『ウイルス』という既知の恐怖に当てはめて思考停止するほうが楽なんだよね。これを僕は『システム世界による生活世界の植民地化』の末期症状だと見ているわけだけど。
神保:ふむ。つまり、国民は『見たくないもの』に蓋をするために、政府の嘘に加担していると?
宮台:そう。この『ウラヌス』っていうのは、近代社会が排除してきた『外部』そのものなんだよ。時間も、物理法則も、資本主義の論理も通じない『穴』。郷田さんはロジスティクスの話をされたけど、僕に言わせれば、あの中では『意味のロジスティクス』が崩壊してる可能性がある。つまり、我々が必死に守ろうとしている『円』とか『法』とかいう価値が、あの中ではゴミ屑同然になっているかもしれないってこと。
郷田:いやいや、哲学的な話も結構ですがね、都民は今、明日の大根一本に困っているんですよ! 私が独自のルートで入手した情報によると、あの中には米軍すら手を出せない『未知のエネルギー源』があるという話もある。政府はそれを独占するために、国民を飢えさせているんじゃないか。私はそう睨んでますよ。
神保:なるほど。エネルギー利権絡みの隠蔽工作説ですね。実際、私の取材でも、横須賀周辺で奇妙な動きが確認されています。……しかし、もし宮台さんの言うように、あの中が『我々のシステムが通用しない世界』だとしたら、我々はどう向き合えばいいんでしょうか?
宮台:『加速主義』的に言えばさ、もういっそ崩壊させればいいんだよ(笑)。我々の社会がいかに脆弱なインフラ——電気とか、流通とか、あるいは『法への信頼』とか——の上に成り立っていたか。それを思い知るいい機会だよ。案外、あの中では、我々が失った『身体性』を取り戻した人間が、動物的に楽しく暮らしてるかもしれないよ?システムに依存して、去勢された我々よりもね。
神保:あの中のほうが、人間的であるかもしれないと……
郷田:バカな! あそこは死の世界ですよ! 放射線か、ウイルスか、とにかく地獄に決まっている!
宮台:どうかな。……ま、もしあの中に『コンビニ』があったら、僕は移住したいけどね(笑)
神保:ははは。……さて、後半は会員限定で、この『ウラヌス』と、最近ネットで噂されている『黄色いバイクの運び屋』の都市伝説について深掘りしていきたいと思います。
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