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幼馴染に振られた少女と家族を失った孤独な少年の慰め合い同盟〜いつの間にか離れられなくなってしまって〜  作者: めのめむし


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第81話 登校で牽制

 涼と奏が一緒に登校してきたことは、瞬く間に噂になった。

奏はもちろん、涼も学校ではかなり注目を集めている。

その2人が一緒に登校となっては、付き合っていないと本人たちは言っているが、本当は付き合っていて、隠しているだけなのではないかと噂になっている。


 そして、2人は連れ立って教室に入る。


「おはよう、奏、涼君」

「まどか、おはよう」

「おはよう」

「一緒に登校したの?」

「そうだよ」


 涼はそのまま席に行く。

奏とまどかの席は前後で並んでいるので、2人で席までいく。


「もう噂になり始めているよ」

「そうなの、別にいいよ。噂なんて」

「そうだけどね、逆に良かったかもよ」

「何で?」

「奏は元からだけど、最近はさらに告白されそうな感じでしょ。」

「うん」

「涼君のことを聞き回っている人も他の学年にまでいるの」

「そうなの?」

「うん、うちの部でもよく聞かれるからね」

「そ、そうなんだ」

「だからね、2人が一緒に登校するのはほとんど付き合ってる状態だっていう牽制になると思うの。

その上弁当まで作ってきてるんだから、否定しても付き合っていると思う人もいるでしょ」

「そっか」


 そこに、男子生徒3人がやってきた。

中の1人は奏と涼が弁当箱を買いに行った日に、奏に告白しようとしてできなかった、細田という生徒だ。

細田が口を開く


「栗山さん、いいかな」

「何、細田くん」

「羽山と一緒に学校にきたの?」

「そうだよ。」

「2人は付き合ってるの?」

「付き合ってないよ」


 そういうと、細田は安心したような顔になる。


(まどか、牽制効いてないみたい)

(おかしいな。私の予想では減るはずだったんだけど)


 小声で、言い合う奏とまどか


「それじゃあさ、今日の放課後時間あるかな? この3人と栗山さんと古賀さんの5人で遊びにいかない?

その時、栗山さんにちょっと話したいこともあるし」

「私は部活だよ」

「ああ、古賀さんはダメなんだ。栗山さんだけでもどうかな?」

「私は厳しいかな」

「何か予定でも入ってるの?」

「予定というか、いつも行ってるところがあるからね」

「じゃあ、今日だけそれはやめて一緒に来ない? 古賀さんダメなら、他の女子誘っていいからさ。何がしたい。カラオケ?ボーリング?」

「いや行かないよ」

「そんなこと言わないでさ。女子は誰がいい? 行けるか聞いてくるよ」


 そこで、涼が近づいてきた。


(なんか話しているみたいだし、終わるまで待つか)


 しかし、奏が涼に気付き声をかける。


「涼君どうしたの?」

「ああ、いいのか?」

「俺が話してるんだぞ」


 細田は涼を睨む。


「細田くん、今私はいかないって言ったよね」

「うん、でもね」

「もうそれで話は終わりだよ……それで、涼君どうしたの?」

「ああ、同好会の紙、書かないとと思って」

「あ、そうだね。まどかも書いて」

「分かった」

「部長も決めないとな」

「私は陸上と兼務だからやめた方がいいね」

「じゃあ、奏かな」

「何で、涼君じゃないの。私はてっきり涼君だと思ってたよ」

「奏の方が、対外的に信用もあるし適任じゃないか?」

「それを言うなら、涼君がいろいろな活動してるし、みんなに教えることが多くなるから、涼君の方針に従った方がいいから、涼君が部長でいいよ」


 すると、まだそばにいた細田が口を挟んだ。


「栗山さん、同好会作るの?」

「え? そうだけど」

「それならさ、俺たちも入ってあげるよ。人数いた方がいいでしょ。きっと楽しいよ」


 残りの2人もしきりに頷いている。

しかし、それには、今まで口を挟まなかった涼が、口を開いた。


「なあ、お前たち同好会入りたいって、奏が目的だよな?」

「いや、そんなことはないぞ。ちゃんと活動したくて、入ろうと思ってる」

「はぁ、じゃあ、この同好会は何をやる同好会だ?」

「いや、それは」

「内容もわからないのに、同好会に入るなんてあり得ないだろ」

「そんなのこれから知ればいいじゃないか」

「そんなやつに入ってもらっても迷惑なだけだ。遠慮してくれ」

「何でだよ、同好会に入るのは俺の意思だ」

「拒むことだってできるんだよ。そして今拒んでる」

「う……」

「細田君、何がしたいの? 私たちの時間も無駄になるから、もう引いてくれないかな?」

「そうだよ。奏を口説こうとしても奏にその意思がないんだから、これ以上は無駄よ。

諦めて席に戻って」

「わ、分かった」


 3人は涼を睨んでから引き上げていった。


「さて、続きを話そうよ。涼君が部長でいいよね」

「まあ、いいよ。やりたいことなんだから別に苦はないしな」

「じゃあ、私が副部長するね。まどかいい?」

「うん、それでいいよ」

「じゃあ、名前書こうか」


 3人はそれぞれ自分の名前を書いていった。


「いつから活動するか」

「もう来週はテスト前だから、再来週のテスト終わってからでいいんじゃない?」

「そうだな、テスト終わったあとだから、休み明けだな」

「夏休み直前だね」

「その週に計画立てて、夏休みにも活動すればいいんじゃない?」

「そうだな。それで行こう」

「じゃあ、今日この申請用紙を生徒会に出してくるよ」

「奏、俺も行く」

「分かった。よろしくね」


 そのあと、まどかが海に行ける事になった話などをしてから、まどかが話題を変えた。


「ところで、今日から大山君が登校するんだよね」

「そういえばそうだな」

「大山君、涼君に謝ってくれるかな」

「どうだろうね。あまり反省してないんでしょ」

「そうみたいなの。それでも、今回のことは涼君に絶対謝ってほしいんだよ」

「どうなんだろうね」


 と、涼たちが3人で話していた頃より、少し前、賢治と瑠美が待ち合わせ場所で合流していた。

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