表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染に振られた少女と家族を失った孤独な少年の慰め合い同盟〜いつの間にか離れられなくなってしまって〜  作者: めのめむし


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/131

第65話 水着はみたい……でも

「……君」

「涼君」

「へ、あ、何? 奏」

「もう、どうしたの涼君、ボーッとして」

「あ、悪い。ちょっと考え事」


 そう言うと、奏が悪戯っぽい顔になる。


「私のこと考えてたの?」

「え? あ、うん」


 まさか、本当に自分のことだと思わなかった奏が顔を赤くする。


「え? 私の事なの?」

「ま、まあ、うん」

「な、何を考えてたの?」

「な、内緒」

「えー、何かなー。言ってよ」

「言わない」

「ずるい」

「ずるくない」

「言わないんだったら、イタズラしちゃうぞー」

「ハロウィンの子供みたいなこと言わないでよ」


 奏が寝返りを打って涼の方を向く。

そして、脇腹をくすぐり始めた。


「うわ、やめて、ヒ、か、なで」

「ほら、白状しろー」

「や、やだよ、ヒャハハ」


 涼が、奏を膝枕から外して、横になってる奏の横にいき、逆にくすぐる。


「お返しだ、奏」

「きゃー、やめてー」

「やめない」

「キャハハ」


 ひとしきりくすぐったあと、涼は気づく。

奏の格好が、乱れてシャツの腹は捲り上がり、くびれたお腹が出ていることに。


「っ!」

「?」

 思わず横を向いた。

その様子に不思議そうにする奏。

先ほどまで涼が見ていたあたりを見て気づく。


「っ!……えっち」

「ご、ごめん」

「……いいよ、お腹ぐらい。なんならもっと見ていいよ」

「いや、ダメだろ」

「ビキニとか着たら、お腹ぐらい出るんだよ」

「そ、それはそうだけど」


 奏はニヤッと笑いながら、涼の耳元まで近づき少し声を落として言う。


「涼君は、私のビキニ姿みたい?」


 涼は、赤くなる。


「っ! そ、それは」

「みたいの? みたくないの? どっち?」

「み、みたいけど」

「なあに、聞こえないよ。もっと大きな声で言って」

「見たいよ」

「どうしてみたいの? 理由を言って」

「うう」

「ほら、早く言ってよ」


 涼が、意を決して言う。


「奏のようなスタイルが良くて、綺麗で可愛くて、性格は時々小悪魔みたいだけどとても良くて、素敵な女性のビキニならみたいに決まってる。」

「っ! く、口説いてんの?」


 奏が、バシバシと涼の右腕を叩く。


「いや、理由を言えって言うから」

「もう、そう言うところだよ」

「言いすぎたか」

「別に言いすぎてない!」

「でも、本心なんだよな」

「っ! じゃ、じゃあ、夏休みに海とかプールとか一緒に行く?」

「おお、いいね。俺、海もプールも小学校以来、ずっと行ってない」

「じゃあ、行こうね」

「あ、でも」

「何?」

「奏の水着姿が他のやつに見られるのちょっとな」


 それを聞いて、奏が嬉しそうな顔をして言う。


「涼君は独占欲が強いのかなー?」

「そ、そんなことはないけど、少し嫌だなって思ったっていうか」

「ふーん、それなら行くのやめとく?」

「いや、奏と行きたいから、行く」

「じゃあ、私がナンパされたら守ってね」

「それは守るよ」

「ふふ」


 奏が満足そうに笑った。

しかし、ふと思った。


(涼君が海で水着姿になったら、あの肉体美と顔の良さを惜しげもなく晒すってことで、女の子が集まってきちゃうんじゃない? 涼君は私と付き合っているわけでもないから、ついていっちゃうかも)


 そこまで考えて、奏は焦る。


「涼君! やっぱり海はやめよう」

「? プールがいいってこと?」

「プールもダメ」

「え? じゃあ、どこも行かないの? 海行きたかったけど」

「う……、じゃ、じゃあ、ファミリー向けの海にしよう」

「? 別にいいけど」

「よし、ファミリー向けの海を調べようね」

「う、うん。あ、でも湘南とかみたいなとこも面白そうだけど」

「りょ、涼君は、そんなに水着ギャルを見たいの!」

「え? そう言うわけじゃないけど、色々楽しめるかなって」

「ファミリー向けでも楽しめるところ探せばいいでしょ」

「あ、ああ、うん」

「時間もあるし、きっといいところ見つかるよ」


 そこで、涼がさらにぶっ込んでくる。

「泊まりだったら、予約早くしないとだな」

「へ? と、泊まり」

「うん、泊まりの方が楽しめるだろ」

「そ、そうだけど、いきなり泊まり?」

「ああ、俺、仕事柄、よく宿泊するんだよ。だから、少し遠出したら泊まりたくなるんだよね」

「ん? 仕事って何?」

「アパート経営だよ。離れたところにもあるし、あと、新しい物件探すときにも遠出する」

「へー、直接言ったりするんだ」

「うん、行くよ。自分の物件の状態を見にいったりするし、購入を検討しているところなんかは特にね。

俺、まだ学生だから、銀行はお金貸してくれにくいんだよ。

だから現金一括で買わないといけないから、尚更慎重になるんだよ」

「現金で買うの?」

「うん、あまり効率の良い投資とは言えないんだけど、そうしてる」

「お金持ちなのね」

「お父さんが築いてくれたものだからね。俺はそれを伸ばす努力をしないといけないと思ってる」

「そうなんだ」

「あ、今度物件見に行くとき、一緒に来る? 今度のは日帰りでも行けるけど」

「行きたい!」

「じゃあ、来週の土曜日にでも行こうか」

「うん……あ、話逸れたけど、海は泊まりで行くの?」

「うん、どうかな?」

「行きたい……けど、親に相談しないと」

「まあ、それはそうだね。じゃあ、相談しておいて」

「わかった」

「行く海は、ファミリー向けだっけ、お互い探そうか」

「うん、そうしよう。放課後にでも情報を持ち寄ろうね」

「ああ、そうしよう。まずはご両親の許可を取ってね」

「うん」


 そのあとは、どんな水着がいいかとか、どんな宿がいいかとか色々話し合った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
2回目のお泊りの進展具合が凄かっただけに、次のお泊りイベントのハードルが凄い高くなってるな
凄いねどんどん進歩していってる 肝心の恋心は不透明なままなのに笑 もうちょっと時間掛かりそうですね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ