厨二病の唄 (不可逆性)
君にとって不可逆性は
呪いか導きか
君の
理性と心情の狭間で引き裂かれる苦しみ
過ちを正せない焦燥
失った事の絶望
その押し寄せる強大な不可逆性が
一方で忘却と癒しに
君を押し流す時
それを受け入れる事は
呪いか導きか
君が一面を見る時それはその一面を崩さない
君がその形を疑う時
君がその形を知りたい時
それは形を変えて語りかける
君もその一面であるだろう
不可逆性の体現者である君の姿を
君はその目で見る事叶わず
君は自身の影と他者の目からの情報を
よくよく見極めねばならない
そのために
不可逆であり続けなければならない
そのために
呪いか導きか
問い続けなければならない