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ネット最底辺  作者: クルッポー
1/5

1章 1 スタート・オンライン

初めての投稿です!

これから何作品か投稿していくので

何卒よろしくお願いします!


「ちっちゃくなったなぁー」


ヘッドホンのようなそれを耳に被せる。


「さぁてと、いっちょやりますか!」




桜の花びらがひらりと肩に乗る。


今日は初出勤、まだ慣れない革靴をコツコツと鳴らし、新品スーツに身を包み、桜が彩る河川敷を横目に歩く。


コツコツという音が周りからも聞こえ、新入社員であろういろんなヒトが期待と緊張を抱えている。


「喬太、このいろんな色<感情>が混ざっているの、なんだか興奮しないかい?」


「翔太だけだよ。そんな色<感情>好きな変態野郎は」


「いやぁ、照れますなぁー」


ふいに後ろから話しかけてきたこいつは天城翔太<あまき しょうた>黙っていれば爽やか金髪イケメン


はぁ…なんでこいつと会社が同じなんだ…


俺は新天地はレベル1の初期装備で行きたいんだ。

翔太がいたら初期装備じゃなくなっちまう。


…まぁ別にいいんだけどな。


部署は違うだろうしな!


俺はその日定時で帰れた。ホワイト万歳!


…で結局翔太とは部署同じだしなんなら席隣だったんだけどな、


チクショー


初出勤が終わり自宅があるマンションまで歩いていると、自室の明かりが灯っていた。


誰かに…侵入された…?


玄関前に立ち、カバンを盾にしシャーペンを剣の代わりにして鍵を音を立てずに開けてから思いっきり体当たりをするように


自室へ突撃した。


「誰だっ!」


するとそこには


「あら、遅かったじゃない。というか私に対して誰だですって?」


姉がいた


「い、いや…ってか、なんで姉ちゃんがここにいんだよ!俺姉ちゃんに鍵渡した覚えないよ」


「あら?貰ったわよ。お、お、や、さ、ん、からね。このマンション建てたの私だから姉弟だって言ったら合鍵貰えたわよ」


「…たくっここのセキュリティガバガバじゃねぇか」


彼女の名前は佐々木茜(ささきあかね)25歳で俺の姉だ。

なんかの通信業の社長で30億ものヒトが使ってるそうとう大きい会社を持つ少し大きめのスーツに身を包んだクール系ショートボブだ。


台所からコーヒーを手に持つとリビングのソファーに腰掛け、身長165センチからなるもはや美しい輪郭と長さを持つ足を組み、コーヒーを一口飲んだ。


相変わらず絵になるなぁ。


「キョウちゃん、お話。」


その言葉が発せられた瞬間、姉と弟から社長と社員のような壁が生まれた。姉ちゃんは昔から家族の中では、雑談以外ではこのような有無を言わせない話し方をするのだ。


いまだに慣れていないため少し背筋が伸びる。


「話す事は2つ

まずは初出勤お疲れ様。あいにく喬太郎の就職先は私の管轄外だから、後で買収するとしよう」


「えっ」


「冗談だ。もう一つ、私はお前にこれを渡しに来た」


そういうと足元に置いてあった紙袋を手渡してきた。持ってみると少し重量感がした。


「会社の得意先からの貰い物でな、IIOと呼ばれている仮想現実のゲームらしい。知ってるか?」


「IIO?なにそれ、俺ゲームしないしなぁ…それに、仮想現実って何?」


「脳波を読み取って情報を送って自分の思ったとおりにネット上の体を動かしたりできる技術を活用したネット上の現実のような世界だそうだ。」


「へぇ…なんか面白そう」


「2台ある。友人か誰かに渡すも渡さぬのも自由だ。」


姉ちゃんの話を聞きながらその袋の中にあるダンボールを取り出すとヘルメットにスキーのゴーグルをくっつけた感じのなんか、ゲームの機体かな?が表紙に描かれてあった。箱のいろんな箇所を見ていると…


「えっ…これ値段…えっ…」


「ええ、200万よ」


「えっ」


「なに?」


「転売…したら…」


「二年後まで転売禁止よ。それと、もう用は済んだから帰るわ。」


姉ちゃんはそういうとコーヒーを飲み干し、なぜか愛用の懐中時計を開いて時間を確認してから玄関に向かっていった。


…!まじかっ…!


衝撃的な価格に驚いていたため、しどろもどろになりながら姉ちゃんを追う。玄関を開け、少し見送ろうとしたら、目の前に翔太がいた。


なんでいるんだ!


「喬太郎〜!お祝いしよーぜー…げっ、茜さん…こんばんわ…」


「あら、ショウちゃん、こんばんわ。元気してた?」


「……姉ちゃん見送るよ。翔太は有り余るほど元気だよー。っと翔太、中入っててくれ」 


そしてマンションの入口まで見送った後ゆっくりと家に帰る。


…翔太はとんでもない女嫌いだからなぁ。


俺の姉ちゃんにも塩対応だ。


その後適当に入社祝いしてケーキ食って酒飲んで姉ちゃんから貰ったゲーム機あげて帰らした。なぜか帰り際にオレンチココノウエダカラナンカアッタラヨベヨとかいう変な呪文を唱えてたけどなんなんだ?


1人になって広くなった部屋を堪能しつつ姉ちゃんから貰ったあれに手を伸ばした。


興味がないわけじゃない


というかむしろ興味ある。が、ゲームが久々過ぎて上手くできるだろうか?


まぁ、いっか


ダンボールのセロハンをペリペリして、いざ中身を見てみると…


「これはっ…!なかなかにゴツいな。えーと取説取説…取説くーんあなたはどこかしらぁ?あ、あったあった。えーと?ベットでやりましょう。夜の長時間使用は推奨しかねます。あとは…いいやめんどくせぇ。」


ベットでやりましょうと描かれていたので一瞬で風呂入ってベットに腰をかけた。


そしてゲーム機を手に取り頭に被せた。ゲーム機には充電コードとLANケーブルをブッ刺してある。装着すると意外と着け心地が良いし後頭部の機械がそこまで気にかからない。


酒が回っているせいか、今 不思議と高揚している


「さぁてと、いっちょやりますか!」

最後までお読みいただきありがとうございます!

また見てね!

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