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あおとゆき。  作者: caem
3/14

魅惑。


「おはようございます」


「はい、おはようございます」


 登校してくる学生、だれもが敬う、青葉は生徒会長。

 腰まで伸びた滑らかな黒髪と、まるで天使の微笑みすら。

 美貌ということばは彼女のためにあった。


「お……おはようございます」


「はい、おはようございます」


 昨日は別人過ぎていた。

 雪菜は凡人だ。

 快楽に身を委ねるだけの、きっと昨日は。


「あとで生徒会長室にきなさい」


 他のだれにも気付かれないように、青葉は雪菜に囁いた。


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