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あおとゆき。  作者: caem
11/14

山肌。


 いつか見た夢を実現したい。


 それは我が儘ではなく、精一杯の努力で実ると。


 そう、確信していた。


 苦労した甲斐がある。


「すっごくーー、綺麗だよ…………」


 一頻り苦労して、頑張った。


 山間の廃墟ーー、その屋上から見渡す限り。


 空気は薄い。 標高が高かったせいだろう。


 ただ、いつか夢見ていたそれが実現されるだろうと。


「この景色ーー、きっと見ているよね?」


 部活などに縛られやしなかった。


 雪菜は帰宅部などという特権を活かす。


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