あおとゆき。

プリクラ。

「ねぇ、雪菜(ゆきな)。 もっとくっついてよ」

「やだよ。 恥ずかしいじゃん、青葉(あおば)」

　今でも、こうしている。

　小銭だけで、プリントアップされる箱のなかで。

　女の子同士で手を繋いで、埋める隙間。

　男役は雪菜、女役は青葉だった。

　仲睦まじいーー、というか。

「ほら、もっと」

「だから！　恥ずかしいって言ってんじゃん！！」

　くっつきすぎてしまう。

　頬っぺたにキスマークがべっとり。

　それなのにイヤな気がしなかった。

　専用のホテルまで、あと少し。

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不定期です。