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おっちゃん図カブ  作者: カブく
1/5

c1.おっちゃんとカブ

 一人称と三人称が頻繁に小刻みに入り交じる1.5人称です。

 ヘンタイ発言がありますので免疫がないまたは苦手な方は読むのを控えてください。


c1.おっちゃんとカブ


 バイク屋から準備が出来たと連絡をもらってメットとグローブを持ち出かけた。


 別な客と接客中のようだったので、これから自分の物になる超株を目視確認。


 そそっと近寄っていく。


 べ別に怪しいニンゲンじゃないよ。ふるふるしたり仲間になりたくて熱い視線を送ったりしないよ。


 だってオメーはもうすぐ我が輩の下僕になるのだからのぉー。


 はい言い過ぎました。近寄ってイイですか。

 警戒心を育てないように朗らかに人畜無害だよと言わんばかりの表情で近寄っていった。


 赤いシートの後方やや下に手を伸ばす。


 ぐへへへへ、おっちゃんは知っているんだぜ。ここにオマエの◯スポットがあるって事をなぁ。とか心の中で呟くヘンタイ。


 突起を探し出し押し込む。


 カチッと音がしてシートの後方が浮き上がり持ち上がる。

 浮いた部分に指を掛け『見せてもらおうか、連邦の新しい超株の秘部とやらを』とまたもイタイ。とてもな。

 

(”おっちゃん”に表現させると痛すぎる。ちと後悔中)


 股間の付け根脇に、押しつぶして半分に折れ曲がったかのような金具。超拍子も同様、メットホルダーと検分っかまつる。

 

 

 シート下は燃料タンク。シートの丁番の左右に横になったU字の金具が⊂H⊃んな感じである。


 目に付くのはレトロな湯たんぽのフタにも見える燃料キャップだ。紛失防止のワイヤーすら着いてないとは。見えるところは近代化してるのに見えないところがこれとわな。あーディスているのじゃないよ、ただ残念だなとの感想だ。理解してくれたかな。

 あとシート下収納も出来ない上にタンク容量が3.7リットルなのも少々心許ない。

  

ブロックタイヤに履き替えて、勝浦町・上勝町から雲早山をかすめ高の瀬峡へ抜けてくるのにどっかで一回か二回給油しないと。と、おっちゃん脳は自動でルートとプランを考え始めていた。


 四角いボタンを押すと、左右にあるモコッとした片側がぽろりと・・・・噂に聞く書類入れだ。あと僅かばかりのスペースがある。簡易なポンチョかヤッケ、またハンドタオルぐらいしか入れられそうにないな。コンパクトに纏まった車載ツールを探しておこう。

 収納があるのはうれしいがその容量と利便性が低すぎるコンセプトな車種。なんとちぐはぐな存在だろう。口角がくくっと上がった。おっちゃんはドコか残念なモノ(・・)が好物なのである。


 シートを下ろしてコクピット周りを確認する。


 昨今の車種にはスマホ充電を想定してかシガーソケット、USB端子があったりコンビニフックも備えられていたりするのに・・・・ここまで時代逆行な不便性をつらぬくとは・・・おっちゃんは残念なモノ(・・)が好物なのである。にもかかわらず大将に社外品で見つけて取り寄せたミラーの根元に短いバーとバッテリー直付けのUSB端子を取り付けてもらっていた。

 おっちゃんは素体に衣装というか機能拡張をして非効率なフルバーニアン化していくのも大好物なのである。

 ただし、あえて目立たぬように。そう発見を遅らせ、見つけられてから『いい目をしている』と面倒くさいことをやりたがる。


 メーター周りに目を移すと液晶パネルは通電していない非稼働状態(でぃあくてぃぶもーど)で面白みが欠ける。昼光時下の視認性を考えてか液晶はあらかじめパターンを決めた専用パネルになっている。ここはマイナーチェンジ時でもいいからトレッキング用途のスマートウォッチみたいに二層の液晶で視認性を求めた一層目の下に、フェイスと情報を任意で選べて設定できるパネルがあっても良くないかと思った。いっそのこと世代として電卓のイメージが離れないG脅威の別ブランド・玄人移住ぽくBluetoothとWiFi対応のスマートウオッチの簡易版をいれるとか、または身につけている林檎時計またはWareOS画面のコピーを転写するとかしてくれたらと、今時電波時計でもない12時間表示の時計機能が有ると知ってグチる。せめてソーラー電波の時計になんなかったのかな、からの暴走である。

 

 

 あ、先客の対応も終わったみたいで大将がこっち来るぞ。


 エッセイにしたかったのにナゼこうなってしまったのだろう。

 自分の分身に”おっちゃん”を選んだから故の業かな。

 次回は少し真面目にしたいなと。


・勝手に言い換えリスト

 超株→スーパーカブ

 超拍子→スーパータクト

 G脅威→Gショック

 玄人移住→プロトレック

 林檎時計→アップルウオッチ


 お一方から"c0"に評価をもらっていたようなのですが、先日消えました。なかなかの高評価をいただき短編なのでどうお礼としようかと考えてつづく連載板”c1”の文言チェックを密に繰り返していた矢先のことで『あー打てば響くレスポンスが必要だったな』と猛省中。

 つきましては長ーく、温ーい目でお付き合い下さい。 


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