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プロローグ
雲ひとつない、綺麗な満月の夜。
その夜の海は、とても穏やかに波打ち、水面に月の光がきらきらと反射しています。
そんな穏やかな海の岩の上に、人影がありました。
岩に腰掛け、夜空をそっと見上げています。
月の光を浴びて浮かび上がる、真珠色の長い髪。
海水に濡れた、白い肌。
海の色を映しとったかのような、澄んだ碧い瞳。
そして・・・虹色に輝く尾。
彼女は、この海に住む、海の精。
人は彼女を「海の娘」と呼ぶ。
・・・美しい満月を仰ぎ見ながら、波の音を聴く。
そう、愛しいあの人のことを想いながら・・・。
はじめまして、ひよと申します。
小説初心者ですので、誤字脱字やストーリー性にまだまだ未熟なところがあると思います。読んでくださった方には感謝!! 次回もよろしくお願いします。