恋バナは必修科目ではありません!!
わりと酷い表現が多かったなと反省しています。
ハンセイシテイマス
「な、無いから!!」
「隠してないで白状してください!!」
どうしたものか・・・
ミレイのベッドの上で取り調べを受けている。
「本当にいないんだって・・・」
「いえいえ、この学校に来たときに男の人と歩いているのを見たとの目撃情報が!!」
あれは女子だって言えないのが辛い。
日本でやっと男女平等になったくらいだから普通くらいなのかもしれないが。
「あの人は違うから気にしないでいい。」
「逆に気になるタイプのやつじゃないですか~。」
「なんでもない、・・・強いて言うなら腐れ縁かな。」
若しくは悪友。
「良いですね、私にはそういう人はいないんですよ。」
「家柄とかがあったりする?」
「それもあります、けど大半はそれ以外のことでです。」
家柄もあるのか、貴族制度とかなのかな?
でも今日見た感じ貴族っぽい人はいなかったけど。
「家が確定して無かったんですよ、わりと色々な村に引っ越しましたので。そのせいで幾ら友達を作ったとしても5ヶ月から長くて2年の付き合いでしたから。」
あ、地雷踏んだかも?
暗い話は苦手なのだ。
「でも今年からはここが家ですからね。そんな友達も作れたらいいと思ってます。」
「・・・じゃあ、」
こういう事に首を突っ込むのは苦手だったけど・・・
「僕がそんな友達第一号だ。」
「・・・そうですね、今はマイカさんがいるんでしたね。ありがとうございます!!」
「友達になっただけで喜ばれてたら疲れちゃうよ。」
「違います、腐れ縁第一号ですから!!」
微妙に意味が違う気はするけどね。
小さいことなんて気にしたら負けだろう。
個人的には恋バナから話題をそらせただけで良かったはずなんだ。
「あれ?もう9時近くになってますね。」
20時57分確かに9時だ。
「じゃあ、おやすみ・・・」
「待ってください!!」
僕がベッドから降りようとするとミレイが呼び止めた。
「腐れ縁第一号記念として一緒に寝ましょう!!」
「・・・」
どうしてそんな変な記念を作ったんだこの子。
それでいてとてつもなく可愛い笑顔をこっちに向けるんじゃない!!
断れないだろ。
結局ミレイに負け一緒のベッドで一夜をすごすこととなった。
当然眠れるわけもなく、ベッドの中で悶々としていた。
全く、普通なら断れるはず、と、言うよりかはこんなこと言われないか。男ですから。
男ですから!!(大事なことなので2回言いました。)
男のため勿論ついている訳で、
生理現象には勝てるはずもないのでほんの少し反応はおこしている。
何分、いや、時間単位で経っているか。
ミレイの寝息が聴こえるようになった。
助かった、と言えるわけではない。
彼女の吐息は僕の耳に当たっているのだ。
くすぐったく、こそばゆい。
それでいて生理現象は進行する。
大ピンチも良いところである。
それから更に時間は経過した。
眠りが深くなったのか天使の息吹は止まり、僕を拘束していた腕も外れた。
よし、トイレに逃げよう。
トイレに駆けこみ生理現象を沈める。
朝まで凌ぎたい所ではあるがそれではミレイはビックリするかもしれない。
しかも眠気が凄いし。
さて、収まった。
トイレを出てベッドに向かう。
その途中有るものを見て僕は衝撃を受けた。
これで過去のとある現象にも合点がいった。
その衝撃も含め脳がさすがに疲れたのか意識は急に飛んだ。
「おはようございます!!」
「・・・おはよう。」
結局ミレイのベッドにも関わらずぐっすりだったようだ。
「やはり自分のベッドの方が寝やすいですよね・・・」
時刻は5時28分。普段より大分遅い。
「大丈夫。全然寝てるから。」
それでも睡眠時間だけみれば普通の人くらいは寝れている。
むしろ多いくらいだろう。
「すぐに着替えてくるから。」
昨日のうちに洗濯されて綺麗になっていた制服を着る。
毎度のことながら慣れすぎているだろう。
「着替え終わったよ。」
「相変わらず早いですね。」
「毎度のことですし。」
加えて『見られたら終わりだから』なのだが。
「いらっしゃい、そっちの子今日は寝不足かい?」
「寝不足といえば寝不足かも知れませんけど、この学園に来る前よりはずっと多く寝れてます。」
「そうかい、そうかい。」
相変わらず二人と食堂のおばちゃんしかいない食堂で朝食をとる。
朝食はフレンチトーストだ。
「そういえば空間に穴が開いたニュースがやってたんだよ。」
「なんですか?それ。」
僕の口にはフレンチトーストが入っていたためミレイが代弁した。
「先生総動員で探したからその日は自習になったはずだけどね。それでなんの成果も得られなかったんだそうだ。」
「亀裂が入るとどうなるんですか?」
今度は口の開いた僕から飛ばす。
「異物が入ってくる。それでもって、世界が不安定になる。と、言われてるんだ。」
まあ、過去例が無いからどうしようも無いんだけどね。と付け足した。
いや、異物は僕だ。
更にいってしまえば未来も含めて二人ともだ。
「マイカさん?やっぱり体調優れないんですか?もしかしてアレ?」
「ううん、そんなこと無いから。」
アレが何かは予想にすぎないのだが僕にその日は来ないので安心して頂きたい。
「無理はしないでくださいね!!」
「・・・はい。」
完全に心配そうな顔をされてしまったので肯定してしまった。
僕こそその日は来ないけど未来には来るんだよな・・・
大丈夫かなぁ・・・
GWの間にあと3話(全体でですよ!?)更新します。