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これが魔法の力かぁ!!

「温かい・・・」

弁当は出来立てのような温かさを放っていた。


先に弁当を食べてしまおうと思っていたのだがこれはすごい。

魔法の道具とかなのだろうか。

何はともあれこれは羨ましい。

欲しい。


どういう原理なんだろ・・・

そこはやっぱり火の魔力で・・・

良いなぁ、火の適正。


なんか心にかなりのダメージを負った気がするが気のせいだと思う。



弁当も食べ終わったし始めますか。


いつもの要領で動くのかが心配だったのだが大丈夫そうだ。

糸が自動で定位置に行ったり、使っていない間は電源が落ちたりするのはビックリした。(更に再度始めようと思ったら自動的に動き出すのもビックリした。)




「完成。」

我ながらいい出来な気がする。


・・・鍵よし、カーテンよし。


今来ている制服をその場に脱ぎ捨てる。

そして僕は作りたての服を身に纏う。


「うん、ぴったり。」

合わなかったらどうしようかと思ったけど大丈夫だった。


やっぱり作ったからには着てみないとね。

普段より格段に効率が良い。

金額はわからないけど絶対に買う。

って、やっぱりこの世界に留まる気満々なんですが。

そうじゃないんだよなぁ・・・



何はともあれ服がこんなに簡単に作れるなら悪くないかなって言うのは思う。

・・・む、もう1着作るには時間が無さすぎる。

仕方ない大雑把な所だけ作っちゃおう。


ここから火がついてしまった訳で・・・

端末への連絡に一切気がつかなかった。


15分前『夕食の時間はもうすぐだよ!!今どこ?』

「え?もうそんな時間!?」


手元の作りかけの服はほとんど完成しているようなものだ。

後は少しの手縫いでも間に合うだろう。


僕は貸し出しの紙を残して針と()()()()()()を持って教室を後にする。

自動で施錠されるので後は向かうだけだ。


「・・・間に合った。」

()()()間に合った。

ただし、着替えが間に合わなかった。


「なにその服かわいい!!」

反応したのは私服の生徒。

・・・会ったことはないはず。

そもそも上級生かもしれない。


「これ、自作!?そういえば今日はポーション作りとか言ってた気がした!!そっか、速く終わった組なんだ~。私は前やったとき完全に遊んでて最後まで補習だったんだよね~。」

「あの、すいません、お名前を・・・」

こんなところでコミュ症になる僕。

「あー、ごめんごめん。私はグレア=マーガレット。どうも妹がお世話になってるみたいで。」

「ミレイのお姉さん!?」

「あ、似てないって思ったでしょ、そうなんでしょ~!!」

「いえ、そんなことは・・・」


僕は否定に入るも・・・


「いいよいいよ。私だってわかってるもん。」

「それでミレイは?」

「お手洗い行ってるよ。」

「・・・後で謝らないとな。」

「あの子ってば『ルームメイトと連絡がつかない!!』なんて連絡を寄越すものだから駆けつけちゃった。ま、かわいい子見れたから別に良いんだけどね。」



とりあえず待つことにしよう。

その間に料理も取ってくることが出来た。



「心配したよ~!!!」

「・・・悪かった。」

着替えるタイミングは逃しているのでそのままの服装で再開する形となった。


「それで?何してたの?」

「昨日買った布とかで服を作ってた。今着てるのもそれ。」

「見たこと無いと思ったらそういうことだったんだ。」

「あと1着あるよ、作りかけだから今日の夜にでも仕上げるよ。」

「完成したら見せてね。」

「約束するよ。」




「私を・・・無視するな~!!!」

「ご、ごめんな、お姉ちゃん。」

「良いってことよ!かわいい子も見れたしね。」

「ごめんね・・・普段はお姉ちゃんこんなじゃないんだけど。」

「うん、僕もこの姿で来るつもりは無かったんだけど・・・」


完全に僕の失態である。

こっちが悪い。


「とりあえずこれは僕が着るためのものでこそあるけど普段使いはしないから。」

「えー、つまんなーい。」

「・・・あまりマイカさんを困らせないでください。」





「疲れた・・・」

あのあとしばらく話してた。

向こうの勢いが止まらないためただただ疲れた。


そういえば作りかけの服があったんだよな・・・

眠いし明日で良いかな。

おや・・すみ・・


「マイカさん、風呂に向かいましょ・・・あら、お姉ちゃんが迷惑をかけてしまったからですね。後できつく言っとかないといけませんね。」

初めてこんなに無防備なマイカさんを見た気がします。

「やっぱり私よりマイカさんの方が可愛いですよ。」





「・・・今何時。」

周囲が真っ暗な時間に起きた。

服も着替えてないし完全に寝落ちですね。

前は結構してたけど油断した。


仕方ない、風呂は断念だ。

服だけ完成させておこう。

これくらいならいつもの起床時間前までに終わらせられる。


ん、なんだこれ。


布団がやたら盛り上がっている。

恐る恐るめくると・・・ミレイがいた。

ちょっと待ってどうゆうこと。


冷静に、冷静になれ僕。

決して朝チュン展開では無いだろう。

第1僕の正体はばれてない、はず。


じゃあ、何故。

何故ミレイは僕と一緒に寝ていた。


候補1・僕の正体を探るため

候補2・ミレイは同性愛者

候補3これは夢


・・・3だな。


そうして布にも針にも触れずに再度布団に潜り込んだ。


次目が覚めたのは5時過ぎだった。

グリムエコーズのやり過ぎで書けてない(超良い訳)

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