男のホラー2008
……おまけです。
後書きと思って戴けると幸いです。
「おいおいミラージュさんよ? 春のアノ企画であれだけはっちゃけたお前さんが、何を真面目にホラーなんて書いてんの?」
「お前にホラーなんて無理無理! どうせつまんねーんだからいつも通りの馬鹿な小説書けよ!」
「色々期待してるぜ、ミラージュ!」
そうでしょう、そうでしょう。皆様の仰られる通りでございます。
確かに、私にはホラー小説なんぞ全くもって無理難題でごさいました。所詮はくだらない下ネタコメディーしか書けない三流なろう作家、だったら最後くらいは自分らしくハメを外してみようじゃあ〜りませんか。
題して、ミラージュ『男のホラー2008』!
男には、決して女にわからない様々な恐怖が何気ない生活に潜んでいたりするのです。
そんな全身の毛が逆立つような恐怖体験を自分自身や他人の経験談からいくつかチョイスしてみました。
読んで下さっている読者様に共感して戴けると恐縮です。
まずは、青春時代に良くありげなこんな場面。
「ベッドの下に隠していたエッチな本が、綺麗に机の上に置かれていた時」
エエェェェェェェッッッッ!!!!
お母ちゃん、勝手に俺の部屋掃除すんなよぉ!!
俺が学校に行ってる時は部屋に入るなっていってんだろぉ!!!!
ありますねー、こんな事。母親としては愛する息子の為を思っての行動だったとしても、やられた本人はたまったもんじゃありません。
しかも、帰ってきた時に母親が『……あら、お帰り……』なんて白々しい態度取られるとダメージ増大。先に帰ってきた他の家族にまで見られたらもう家出するしかないですね。
似たようなパターンで、さらにキツいものをもう一つ。
「姉や妹などの近親系のエッチな映像見ているのを、実の姉妹に見られた時」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
違うの違うの違うの、そういう事じゃなくてあのそのだからね!?
ちょっとした好奇心で覗いてしまった禁断の世界を、ものの見事に見られてしまう。『ねぇねぇ、お兄ちゃーん!』なんて笑顔でノックせず部屋に入ってきた妹の表情があっという間に青ざめていく光景は正に地獄絵巻。
家族全員で食事の時間も埋める事が出来ない一定の距離を置かれ目も合わせて貰えない。それどころか、風呂に入る時も異常なほどに警戒され、学校の友達には変態兄貴呼ばわりされる始末。言い訳なんて一切通用致しません。
エッチ系の話だと、こんな意外な恐怖も日常生活に隠れているのです。
「仲の良い男友達にオススメのAV女優の名前を教えたら、『あ、その女優さんこの前自殺したらしいよ』って言われた時」
うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
買っちゃったよ!
DVD買っちゃったよ!!
もう怖くて見れねー!!!!
困りますねー、知らなくても良かった新事実。こうなっちゃうと見る事も使う事ももちろん、捨てるのも何か罰が当たりそうで出来なくなってしまいます。
えっ? 『使う事』ってどういう意味? と、思ったお子様は是非ご自分達のお父様に聞いてみて下さいませ。きっとその時、お父様は最高のスリルとホラーを体感する事が出来るでしょう。
女性からしたら良くあるたわいのない事、しかし、男性からすると鋭い刃物を突きつけられている様な恐怖を覚える場面もあります。
「コンビニで偶然見つけた付き合って一ヶ月の自分の彼女が、雑誌売り場で大真面目に『ゼクシィ』を立ち読みしてた時」
ちょちょちょちょちょちょ!!!!
気が早い気が早い気が早い!!
しかもあんな分厚い雑誌を片手で持って立ち読みしてるぅ!!!!
怖いですねー、あの雑誌。あと、たまごクラブにひよこクラブ。下手に婚姻届や母子手帳持ってこられるより恐怖です。しかも、あれってハンパなく重たい雑誌なので、あんなので頭叩かれたら首が鞭打ちになりそう。
男は全ての事を大体大まかに見通す生き物なので、リアルな現実を突きつけられてしまうとドン引きしちゃうんです。あと、『中に出して』も禁句。普通萎えます。何を中に出すのかって? お父様に聞いてみて下さいませ。
最後は、近くにあったから寄っただけなのにそこに入ってしまった事により恐怖を感じてしまうこんな場面。
「用を足そうと急いで駆け込んだ公衆便所が、実は有名なハッテン場だった時」
アッーーーーーーーーー!!!!
何でガチムチの兄貴達が俺の後から次々とトイレの中に入ってくるの!?
お尻はダメ!! お尻はやめてぇぇぇぇぇぇ!!!!
……怖いですねぇ、一番怖いですねぇ。夜中の公衆便所、叫び声をあげても誰も助けは来てくれません。それどころか、気持ちの良い思いをしていると勘違いされてしまうかもしれません。
皆様、くれぐれも用を足す時はズボンやパンツまで下に下ろさないようにご注意を。えっ? 自身の経験談かって? ある訳ねーだろ! 自分は神に誓って生粋のバージンヒップだっつーの!!
と、いう事で、短い内容でしたがご堪能して戴けましたでしょうか? これ以上ハメを外すと、さすがに企画の概要から飛び出し作品削除されてしまうかもしれないので……。二企画連続で隔離部屋行きは勘弁して下さい……。
また、皆様とは別の作品でお会い出来ると幸いです。つーか、懲りずに読んで下さい。どうかお願いします。無視しないで下さい。一人にしないで下さい。置いていかないで! 暗いよ、狭いよ、コワいよー!!




