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橘かよ no.2


橘 かよ、私の名前。物心ついた時から人の目に心が見えた。悲しいとか、嬉しいとか、感情が見える。罪悪感も緊張も見えるから嘘ついてることも簡単にわかったりする。心が見えると言うのは違うかもしれない。見えるという表現が正しいのか分からない。心が読める、よりは心が見える、の方がしっくりくるだけ。なぜ人の心が見えるのかって、それが分からないから苦労しているんだ。得たくて得た能力じゃない。少なくとも言えるのは私の親も祖父母もたぶんその前々のご先祖様方もこんな能力持っていなかったということ。


私はずっと神様の存在を信じてる。だから神様、どうして私にこんな能力を与えたのか、それだけ教えて欲しい。私が人の心が見えるということがいったい誰の得になるのだろう。神さまの気まぐれなのか。それならば私は自分を不幸だと慰めることができる。だがこれが神様から私への善意なら、私が心を見えるという能力を受け入れ喜ぶことは義務なのか。それはあんまりだ。




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