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31歳からのハローワーク  作者: アイチー丸
6/7

~31歳から始まる再就活~

デュラハンを眷属にした後に首だけとなったマイニュの元に駆け寄った。

「母さん、ありがとう」と小さな声でユージは囁き、自分のアクノロギアで消滅させてあげた。

空っぽになった霊安室で一人ユージは虚無感に駆られていた。

唯一の親族と死別、自分の力、謎の組織に追われる身となった。

昨日だけで自分の中で最大の出来事があったっていうのにそれが翌日の今日がさらにいろいろあるなんて思ってもいなかった。

一息つき終わったユージは自分のアクノロギアを空間転送をし病院を出た。

病院を出た後に、すべてが敵に見えた。

散歩している人、スーツで働いている人、無気力で歩いているヤンキーが自分に襲い掛かってくるのではと思ってしまっていた。

『どっからニカラの連中が襲ってくるのかわかんねぇのか』

不安になってきたので急いで自分の家に戻った。

「ただいま」

と習慣で言ったがもう母はもういない。

だが、ユージはふと思った。自分のアクノロギアで母を消滅させたなら眷属になっているのでは?と。

ためしに自分のアクノロギアである【深淵の誘い】を転移し、マイニュを呼び出した。

何の傷もないマイニュが出てきた。

「かあさん?」と聞くと「がががががぁあぁが」と返ってきた。

「まぁそうだよな!しょうがねぇよな」とユージは言ったがその目には涙が流れていた。

するとマイニュは部屋を徘徊しだしペンと紙を持ってきて何かを書き始めた。

「何を書いているんだ?」とユージが尋ねるとそこには

「114514←貯金通帳暗証番号 がんばれ!」

と汚い文字で書いてあった。間違いない母の魂はまだ消えていなかった。

ユージは涙が止まらなくなっていた。マイニュの前で泣き崩れ謝り続けた。

しかし、マイニュの姿がどんどん灰になっていく。ユージのアクノロギアの眷属にする能力は一体15分というタイムリミットが存在するのだ。

マイニュは紙に「さようなら」と書き消えてしまった。

灰になったマイニュを見てユージは

「必ず仇をとるよ」と言いこれからのことを考えていた。


ユージはまず最近起きたことを整理した。

巨体の男と変化した女

失神した後自分がなぜ移動したのか

自分のアクノロギア

謎の組織【ニカラ】


まず解決できそうなものは何かと考えそういえばハローワークのロボットが見つけたといわれていたので

とりあえず何かあるかもしれないと思いハローワークに足を運んだ。


ハローワークにつきロボットに礼を言った。

「あの、先日は失礼しました。あと救急車ありがとうございました。」

「いえいえ、ところでイワサさんのそのアクノロギアを活かせる良い職場がありますが良かったらご案内いたしますか?」

『なんで、アクノロギアのことを!!!??』

ユージは驚きと恐怖で絶句してしまったが、そんなことを気にせずにロボットは

「どう致しますか?」と一言。

ユージは焦ったが全てを知るには手っ取り早いと思い。

「是非おねがいします」と答えた。

するとロボットはニコッと笑い

「では、ご案内いたします。」



31歳イワサ・ユージの就活が思いもよらない形で再び始まった。



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